第14話 説明回だから読み飛ばしていいわよ


 魔王城内の一室。魔王が自室として利用している部屋で、一人の女性が鼻歌交じりに魔導具を弄っていた。

 齢は二十代後半。ウェーブのかかった艶やかな紫の髪を腰まで流し、鮮やかな紫のドレスを豊満な胸が押し上げている。


 絶世の美女とは彼女のためにある言葉だと確信させるほどの、人外の美貌を兼ね備えた美女。


 彼女こそ四代目魔王その人である。


「――魔王様!」

 ふんふーん、と鼻歌交じりに準備を進めていたところへ、メイドが部屋へ飛び込んできた。


「あらベア。どうしたのそんなに急いで」

 褐色の肌に灰色の長髪。永く魔王の専属使用人として生きてきたメイド――グレイベアは、魔王を見るなり掴みかからん勢いで詰め寄った。


「お、恐れながら……魔王様、『盟約』を他者に譲るというのはまことでしょうか」

「誰から聞いたの? ムラマサ?」

「は、はい。ムラマサ様よりお話を伺いました」

「口軽いなぁあの子。ええ、本当よ。というか、今その準備をしてたところ」


 驚愕と絶望の入り混じった表情を浮かべるベア。

「で、では王位は……」

「ええ、ビィに譲るわ」

 あっけらかんと言い放つ魔王だが、その意味することはベアにとって到底受け入れられるものではなかった。




 ――『血の盟約』。

 それは全ての魔人が持つ支配の力であり、自らの権力の象徴でもある。


 絶対の主従関係を強制する呪いであり、この盟約を交わした魔物は強大な力を得る代わりに魔人の支配下に入る。

 全ての魔獣はいずれかの魔人と血の盟約を交わしており、その魔人も更に上位の魔人と盟約を交わしている。

 そうして魔族間には絶対的な主従関係の繋がりが出来上がり、その呪いは血に刻まれ、いかなる手段でも決して破棄することはできない。


 俗に、魔族が『闇の血統』と揶揄される理由である。

 その血脈の頂点――全ての盟約を束ねる最も強大な支配力こそ、魔王が有する盟約だ。


 それを他者へ譲り渡すということは、魔王の座をも譲り渡すことと等しい。事実上の引退だ。


「有り得ません……!」

 声を荒げるベア。二人は永い付き合いだったが、魔王はベアがこれほどに取り乱す姿は一度も目にしたことはなかった。


「何故そのようなことを……貴女様は最強の魔人、最上の魔王でございます。貴女様以外に王を務まる者など一人もおりません。ましてあのような……四天王でもない者が魔王になるなどと」

「ビィは強いわよ。四天王でもビィに勝てる可能性があるのなんてムラマサくらいじゃないかしら」

「し、しかし……」

「っていうかもう今から渡してくるから。あなたも、これからはビィのメイドとしてやっていきなさい」


 じゃあねー、と軽く手を振って魔王は部屋を出ていき……。




 ――その日、新たな魔王が誕生した。






 その一週間後、魔王が城を出るという話を聞き、グレイベアは魔王城の城門で魔王を待った。

「――! 魔王さ……!」


 そして現れた人物の姿を目にし、ベアは絶句するしかなかった。


 そこには見たことのない少女がいた。

 紫の髪。艶やかな美貌。放たれるオーラは紛れもなく、彼女が仕える魔王のもの。


 しかし体躯は時間が一○年逆行したかのように小さくなり、右目は青に変色していた。

 なによりその体から放たれる力は……ベアが恐れ、同時に敬服したあの圧倒的な力の気配は……跡形もなく消え去っていた。


「魔王さ……ま?」

「元魔王よ。もう魔王じゃないわ」

 声も少女らしく高くなっていたが、その口調は確かに魔王と同じだった。


「そ、そのお姿は」

「ね。私もびっくりしたわ。皆にも見せたかったけど、もう行かなきゃだし、残念。あ、ほらみて、ツインテールにしてみたの。女の子っぽくてかわいいでしょ?」

「は、はい。とても……」

 でしょー? と笑いながら、魔王はそのまま城門を潜ろうと歩き続ける。


「ど、どちらへ行かれるのですか」

 慌てて声をかけると、魔王はくるりと振り返り、楽しそうに言い放った。


「冒険者になろうと思うの」

 ベアは絶句するしかなかった。

「冒、険者……? 貴女様ほどの魔人が……冒険者などに身を窶すと仰るのですか? いったい、なんのために……」

「魔王を倒すためよ」


「魔王……というのは」

「もちろん、ビィのことよ」

「ど、どういう……」

「ふふ、確かに変な話ね。元魔王なのに冒険者になって魔王を討伐するだなんて。でもまあ、これはビィも承知の話よ」


 まるで話についていけずに困惑するベア。魔王がいったい何を考えているのか理解できない。

 だがベアにとって重要なことは、これほどに脆弱になった魔王が魔導具の一つも持たずに魔王城を出ようとしているということだ。


「――魔王様、どうかこの私を随行させてくださいませ」

「え? いやよ」

「な、なぜです!」


「魔王城のものは何も持っていくつもりないわ。この服くらいかしら。あなたもついてこないでね。というかあなたはもうビィのメイドなんだからビィのことを心配してなさい」

「この身は貴女様だけのものでございます。たとえ王の座から身をお引きになられようとも、決して――」

「いいのよもう。仲間なら一から作るから」

「仲、間……?」

 下僕の間違いであってほしいと聞き返すが、言い間違いではないようだった。


「ええ。いずれ魔王を倒すって考えると、勇者パーティってことになるのかしらね」

「勇者……魔王様が、勇者に?」


「楽しみね。きっと楽しく冒険できるような、素敵な仲間を見つけてみせるわ」












 国営ダンジョンに潜った初日。

 パンダのレベルが2に上がったタイミングで、区切りがいいとなりその日は解散となった。

 パンダは既に宿をとっていたのでそこに戻った。

 荷物は特にない。強いて言うならハンモックが欲しいが、洞窟暮らしの際に自作したハンモックは置いてきたし、また一から作るのも骨なのでしばらくはベッドで眠ることにする。


 入浴と夕飯を済ませたパンダは自室で一つの作業に没頭していた。

 それは、レベルアップ時に獲得したスキルポイントの確認である。




 レベルが上昇することによって得られる恩恵は三つある。


 一つは、ステータスの上昇。

 攻撃力、防御力、俊敏性、最大魔力量、魔力抵抗値など、生物は様々なパラメータで構成されている。

 自身の持つ特性によって各能力値の伸び幅こそ違えど、基本的に値は上昇するのみである。これは魂が、密度は増加しかせず不可逆の変質しかしないという性質であることに起因する。


 レベルアップによって自然上昇する能力値の伸び率は大きくはないが、それでも5レベルも上がればはっきりと違いがわかる。

 黒魔導士としての素養をもつフィーネは筋力の上昇は戦士に比べて緩やかだが、それでもトリスと比べれば赤子と大人ほどの違いがある。

 レベルは当人の強さを計る非常に正確な指標なのだ。

 

 二つ目は、新たなスキルの習得。

 どのようなスキルを覚えるかは不明だが、基本的にレベルが1上がれば平均して三つは新たなスキルを習得可能になる。


 しかし、有用性の低いもの、または自分には必要のない、いわゆる『外れスキル』がほとんどで、低レベルの内は有用なスキルを覚えられることは少ない。

 これもまた魂の性質に起因しており、産まれながらに人間が持つ魂は基本的にほぼ同じものだとされている。

 よって低レベル帯で覚えるスキルはどの人間も大差ないのだ。


 ファイア・ブラストなどの初級魔法や、攻撃力上昇のパッシブスキルなどは多くの者が覚えることができ、斬撃の切断性能を高める『スラッシュ』なども基礎的なスキルとして知られている。


 その魂を根気強く鍛え、変質を繰り返すことで、戦士は戦士としての、黒魔導士は黒魔導士としての魂へと特化していき、ようやく強力なスキルを習得可能になる。

 どのようなスキルを覚えられるようになるかで、その者が将来的に目指す職業も決まってくる。

 今は、トリスに薬草師としての適性を見出されることを皆で祈っている段階だ。


 その目安となるレベルが10だと言われているだけで、実際には40レベルにまでなった戦士が41レベル目にヒールなどの初級白魔法を習得可能になることも往々にある。

 今までできなかったことができる、というのがしっかりと実感できるという意味ではスキルの恩恵は大きい。


 三つ目が、スキルポイントだ。

 生命エネルギーへと変化した他者の魂を自身の魂に取り込み、強化、変質させるのがレベルシステムだ。

 レベルが上がるタイミングで、蓄積していた生命エネルギーは自身の魂の一部として取り込まれるが、吸収しきれなかったエネルギーがスキルポイントとして残る。


 スキルポイントとは、いわば未変質の魂そのものだ。

 スキルポイントには二つの用途があり、一つはスキルを習得する際に消費される。

 他にもスキルの性能を強化したりと、スキルとは切っても切れない関係だ。それこそスキルポイントなどと命名されるほどに。


 しかし同じくらいに重要なのが、自身のパラメータを任意に上昇させられるという点だ。

 戦士は戦士にとって、魔導士は魔導士にとって必要なパラメータだけを上昇させられるのだ。

 自らの適正によって最適な形で能力をビルドできるようにシステム化したということが、レベルシステムの最も偉大な点であり、かつてそれを魔人だけが独占したことで地上を余すことなく支配できた理由でもある。


 ステータスの上昇。

 スキルの習得。

 スキルポイント。

 これら三つの要素には大きく個人差がある。


 その強さを、一般的に『ポテンシャル』と呼び、DからSまでのランク分けがされている。


 基準は人間の間では世界共通で定められており、人間種はBが平均的なポテンシャルとされている。


 レベルアップ毎の、ステータスの上昇値、習得できるスキルの数とランク、獲得できるスキルポイントの量。

 それらの内一つでも突出したものがあればAランクを目指すことができる。


 このポテンシャルもその人物の強さの指標として極めて重要な要素だ。

 レベルが『現段階での強さ』とするなら、ポテンシャルは『潜在的な強さ』だ。


 同じ職、同じ装備、同じレベルで、ポテンシャルのランクが違う者同士が戦えば、はっきりと目に見える形で実力差が現れる。そしてそれは高レベルになるほど圧倒的に顕著になる。

 同じレベルでも、ポテンシャルBとSでは能力値に倍ほどの違いがあることも珍しくない。


 またスキルにおいては、習得できる者の少ない希少スキルや、過去に発見例のない特殊なユニークスキルを持っている場合も、またランクを判断する上で考慮される要素だ。


 パンダはステータスの上昇値で言えば一介の魔人よりも多少高い程度でしかない。


 しかしパンダの最も特筆すべき点……そして、彼女が最強の魔人として世界に君臨できた原因は、習得可能なスキル数と、何よりもスキルポイントの総数であると言っても過言ではない。


 パンダの習得可能スキル数は、人間と比較するならば一般平均の二○倍はある。

 白魔導士と神官以外のほぼ全ての職業に適性を持ち、複数の強力なユニークスキルを有している。

 技術さえあれば、パンダはどの職業でも超一流としてその力を振るうことができる。


 それが判明してからというもの、パンダの父――先代魔王は執拗なまでにパンダに幅広く戦闘技術を叩き込んだ。

 その甲斐もあり、今やパンダはあらゆる武器を使いこなすまでに至っている。


 そして何よりも、彼女がレベルアップ時に獲得するスキルポイントの総数はまさに規格外。

 上位の魔人とポテンシャルSの人間が獲得するスキルポイントはほぼ同一と言われているが、パンダは更にその一・五倍はある。


 スキルポイント獲得量が一・五倍ということは、強化できるパラメータの値も一・五倍になるということだ。

 これは史上例を見ない値であり、過去に検証した結果からは、この一・五倍という数字はそのままポテンシャルSの人間のレベルを一・五倍したのとほぼ同じステータスになることが判明している。


 つまりパンダはレベル50の段階で、実質的にはポテンシャルSの人間の75レベル――S-75相当の力を手にできる。

 更には全盛期――つまりパンダのレベルが100であった頃は、S-150レベル相当の力を手にしていたことになる。


 もしパンダが計画的にスキルポイントを割り振り、自身に最適なビルドを施していたならば、まさに怪物……人の手には負えない無敵の域に到達できたのだが、実際にはそうではなかった。


 先代魔王が倒れ、パンダがその後継者となって数年と経たない内にパンダは自身の強大な力に退屈を感じており、自身のステータスビルドを疎かにしてきた。

 後先考えず適当に不必要なスキルを習得したり、面白そうだからという理由だけでおかしな魔法を覚えてみたり。


 パンダは特に黒魔法の才に恵まれており、そのまま黒魔導士として最適なビルドを施せばよかったのに、今度は黒魔導士には不必要な俊敏性に多くのスキルポイントを費やしたりした。


 これは、四天王の一人、ムラマサとの刀を用いた真剣勝負にハマっていた時期に、彼の速度に追いつくために過剰な俊敏性の強化が必要だったということもある。

 そんな風に、パンダは有り余るスキルポイントを用いて自身に滅茶苦茶なビルドを幾度も施し、まるで一貫性のないステータスになってしまった。


 ……結果論でいえば、そのおかげでたった一人であらゆる戦局に対応できる隙のない魔人になったとも言えるが、やはり器用貧乏な感は否めない。

 かつてのパンダならば、そもそも自分が今いくつのスキルポイントを持っているのかになど興味はなく、真剣にビルドを考えたことなど一度もなかった。


 ――しかし今は違う。

 この旅の最終目標は魔王を倒すことではあるが、


 相手はあのビィだ。今までの魔王とは話が違う。

 パンダは初めて、自身が行うべき最適なビルドを熟考していた。

 この旅を通して、自分はどのように強くなるべきか。どの職業を目指すべきか。


 まず黒魔導士は選択肢から除外される。

 パンダは確かにあらゆる職業に適性を持つが、その中でも黒魔導士の才は飛び抜けていた。

 順当に最適なビルドを考えるのならば、黒魔導士は真っ先に候補に挙がりそうなものだが、今回に限ってはそれはあり得ない。


 理由はやはり、最終的に倒すべき相手があのビィであるということだ。

 ビィは元より黒魔法の天才ではあったが、パンダの力をドレインした彼女の黒魔法はもはや全盛期のパンダすら超えているだろう。


 おそらく、今からパンダが徹底して黒魔導士としてビルドし続け、そのままレベル100を迎えたとしても、それでもビィと互角に魔法を競えるかは怪しい。今のビィの魔法はそれほどの域に達しているはずだ。


 半端な魔法では彼女に太刀打ちできるはずもない。ならばいっそ黒魔法は切り捨て、その分を他に回したほうがよほど勝ち目がある。

 ――余分に使えるスキルポイントなど一ポイントたりともない。

 その理解がパンダの心を昂らせる。


「――ふふ。楽しいなぁ」

 フォレストウルフ、ジャイアント・トレントと、実際に戦ったことでパンダは戦闘の喜びを得ることができた。それは今まで手にすることのできない幸福だった。


 そして今度は、思考の喜びを得ることができた。

 何かについて真剣に考え、悩むという苦しみはそのままパンダにとっては初めて得る快楽なのだ。


 パンダは、やはり自分の考えは間違いではなかったと確信する。

 不自由こそが自由なのだ。

 自由になることは、不自由を克服すること。

 自由になることは、不自由でなくなるという不自由に陥るということなのだ、と。


 レベルシステムは、冒険者組合や神殿などその技術を供与された施設でしか行うことができないが、それは人間の場合だ。

 レベルシステムはもとは魔人の能力。魔人が有するユニークスキルとでも言うべきもの。魔人であるパンダは宿屋の一室であろうと自在にその能力を使うことができる。


 パンダは自らのステータスを確認する。

 魔王だった頃とは比較するのも馬鹿らしいほどに能力は弱体化していたが、それでもレベル1から2に上がったことでわずかに能力値が上昇しているのが分かる。


 また習得可能なスキルも一気に増えた。どれも覚える価値のないようなものばかりだったが、今はまだこれでいい。

 そしてなにより重要なスキルポイントは、確かに従来と同様の上昇値を見せていた。

 レベルドレインを受けたことで何か能力値の上昇に異常をきたしていないかと心配もしたが、どうやら杞憂だったようだ。


 このままレベルを上げ続けられれば良いのだが、そう簡単にはいかないだろう。

 今はまだレベル1ということでパンダのポテンシャルの秘密は怪しまれていないが、それも時間の問題だ。


 レベルが10にもなれば、パンダが明らかに異常なポテンシャルを秘めていることは嫌でも分かる。

 その頃にはステータス的にはロニーを追い抜いていてもおかしくはないのだ。


 レベルが30にもなれば、S-45相当の能力値だ。これは、ロニーが生涯の目標としているルドワイア騎士にもあと一歩というところだ。


 ――そうなったときに、ロニー達はパンダを変わらず受け入れてくれるだろうか。


 その異常性を怪しみ、パンダがレベルシステムを用いずに一人でレベルを上げているところを目撃されたりはしないだろうか。


 そうなればパンダが魔人だということは明らかになってしまう。

 その上でロニー達を放置すれば、その噂は各国に広まりかねない。ただでさえパンダは冒険者として、これからロニー達と世界中を回るつもりなのだ。そうなっては……もう人間領に居場所はないだろう。


 それを防ぐためには、もし全てが明らかになってしまった場合、ロニー達を殺すしかない。


「…………」

 いやだ、とパンダは頭を振る。

 そんなことしたくない。


 パンダはロニー達が好きだ。ロニーもフィーネもトリスも、大切な仲間だと思える。

 彼らと出会ってまだ数日だ。だがパンダはこの数日で、今までの一生分くらい笑った気がする。


 もしあの三人と出会っていなければ、他の者がパンダを受け入れてくれただろうか。

 何度も怪しみ、それでもパンダと手を取り、共に旅をする仲間だと認めてくれただろうか。

 パンダを心から案じ、その無事を涙を流して喜んでくれただろうか。

 口では拒絶しながらも、傍で眠ればそっと頭を撫でてくれただろうか。


 彼らと仲間であり続けるには、パンダは欺き続けるしかない。


 しかしそれは彼らの信頼に対する何よりの裏切りだという自覚が、かすかにパンダの心を苛んだ。

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