第5話 欲望

奈緒 なおと出会った時の話をしよう。中学の時の入学式の時だった。『すいません。会場はこっちですか?』奈緒だった。『あっええ。』そう僕は答えた。『ありがとうございます!』と言い去っていった。その時名前を聞いてなかった事に後悔した。入学式に出席しゅっせき し、奈緒を探していた。すぐに見つけた。終わったら話しけようと思い時間がぎるのを待った。入学式が終わり気づくと彼女はいなくなっていた。『やべっ!』と思い急いでクラス表を見に行った。そこに彼女はいるだろうと思った。だがそこにはいなかった。『もう教室行っちゃったかな』と思いクラス表を見た。『同じクラスかな~?』と思ったが名前を聞くのをわす れていたのだ。しぶしぶ教室にくと彼女はいた。

同じクラスだと思い心がウキウキした。すぐに声をけにいった。『あの~朝会った十文字達哉 じゅうもんじたつやと申します!1年間よろしくお願いします。』と軽く自己紹介じこしょうかい をした。『あっ!今朝はありがとうございました!二階堂奈緒 にかいどうなおと言います!こちらこそよろしくお願いします!』と彼女も自己紹介をしてくれた。それが奈緒との出会いだった。

今日も彼女 なおからの さそいの連絡 れんらくがきた。どうしようか迷ったがとりあえず返事をした。『次の土曜日ならいいよ』と連絡した。『ほんと?やったー!』と返信がきた。彼女も楓と同じ運命 うんめい あゆむとゆうのに呑気 のんき やつだ。もう楓を✕《ころ 》して1週間が経つ。楓はもう僕のモノ。誰にもわた さない。あの作品は素晴すば らしい。僕が審査員 しんさいんなら最優秀賞さいゆうしゅうしょう 間違 まちがいなく あたえている。

奈緒はどうだろう僕の中では最高の作品にはならないだろう。せいぜい入選にゅうせん ってところかな。まあ彼女は僕の快感かいかん になってもらう。

次の土曜日奈緒を殺そう。

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