第3話 君が愛を語れ
赤茶けた空
血の色に染まる大地
轟音が鳴り喚き
絶望がそれに答える
どこでしたっけ…ここ。
目を覚ましてみれば―
あぁ そうか。
カースドライトニングで撃たれたんでしたね。
道理でお腹が血塗れです。
せっかくカズマが頑張って手に入れてくれた紅魔のローブに穴が開いてしまいました…。
カズマは―
辺りを見渡してみると
うなだれたカズマを支えたアクア。
その前に両手を広げたダクネス。
あれっ
ダクネス左腕がないじゃないですか。
そんなんじゃごはんも食べられませんよ?
また光が飛んで来ましたよ。
早く避けなさいダクネス。
ほら。
だから言ったでしょ。
危ないってば。
アクアとカズマを護ってるのはわかりますけど、また右腕がなくなったじゃないですか。
そんなんじゃ誰も護れませんよ?
しょうがないですね。
やっぱり紅魔族随一の大魔道士の私の出番ってやつですか。
本当はもう撃てませんが
なぁに。
命さえ燃やせばもう一度くらいは撃てますよ。
アクア?
アクア!?
アクア!!?何してるんですか!?
ダクネスの前に立ち塞がって…。
いい加減私も怒りますよ!?
退いてください!
私はまだ行けますから!
やめて! やめて‼
やめてって言ってるでしょ!?
あなたのお腹には……
あ
アクアぁぁぁぁぁ――――――
よ
よくも
よくも
よくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくも――――――
よくも私たちの希望を――――
私たちのめあねすを――‼‼
殺してやる
絶対に‼
紅魔の名にかけて‼
何度滅びても…
お前たちを私は許さない―――
待っていろ。
私の爆焔が
お前たちを滅ぼすまで―――――
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