あまりその場を動かないタイプ




君「‥‥‥‥」フキフキ ベースを拭く

箱野「‥‥‥‥」ジッ 君の顔を見る

君「‥‥‥‥‥‥」ニコォ

箱野「っあ、すいません‥‥」

君「大丈夫だよお、どうしたの?」

箱野「‥君さん、さっきよりお化粧が‥」

君「うん、濃くなってる!汚い化粧だよね、これ」

箱野「ベタ塗りですね」

君「麻兄さんによるとね、俺の役の立ち位置は女性の成分らしいよ、だからさっきより濃くしたみたい、カメラ顔に近付くし」

箱野「なるほど」

君「この歳でこれだよ〜、モザイクかからないよね」

箱野「女化粧ですけどピエロっぽくもありますね」

君「なら、陽気に行ってみようかあ」



秀「撮るよー、んしょっ、」気持ち悪い椅子を置く

君「うわ、たまちゃんの椅子ですか?」ベースのストラップを首にかける

箱野「うわあ」椅子を見る


秀「うん、ここで本を読んでてね、はいどーぞ」

箱野「わかりましたー」ジッ本を受け取って見る

君「‥‥‥‥」ジッ


(L'Oeuvre Graphique Complete de Felicien Rops)


君「??」

箱野「‥‥画集」

秀「うん、そんなもんよ、フェリシアンロップスっていう画家の版画カタログ、」

君「俺はよくわからないや」

箱野「不思議な絵ですね〜、よいしょ」椅子に座る



秀「あ、箱野くん、えーと、本に夢中、だけどポカーンと見てる、そんでね、横で弾いてるのは知ってるけど興味ない感じ。ごめんねー台本とかないからわかりづらくてね」

箱野「いえいえ、大丈夫ですよー」

君「‥‥‥‥」ベーンベーン チューニング中






ああ また弾いてるよ

また また またそれか

ずっと そこにいるんだね




「馬鹿な人外 女と踊るよ

いつも いつも 」

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