大福と羊羹

1999年失楽園休養時。星野は入院。今井と君と明は辺境の地の動物園にいきました。今気づいたけど休養期間のこやつらは20代だ‥‥。



車中

君「‥‥‥‥」(真顔)

今井「‥‥っふふ」

明「っあんま街の、動物園だとアレ、だからな」

君「‥‥‥‥‥‥そうだね」(真顔)

今井「うひゃひゃひゃひゃ」

明「っあはははは」

君「‥なんで、兄ちゃん、‥‥運転できないのさ」(真顔)

今井「うひゃっひゃひゃ、ひっ、けんしょっえっうひゃひゃひゃ」

明「っ、俺は腱鞘炎だからだってさっき言ったろ!あははっ」

君「‥‥そう、‥‥今井くんはやく免許とってね」(真顔)

今井「はー‥、っふ、わかった‥」

明「‥‥っ、んでそろそろ着くだろうから、バック用意‥‥」

今井「‥‥水とか、タオル、あとチェキ」

君「‥‥‥‥‥‥遠足みたいだね」

明「‥水タオルチェキあるな、あと色々」バックあさる

君「‥‥‥‥フィルムある?」(真顔)

明「あるある、替えも」


駐車

君「行こーっ!」ペカー

今井「っひゃひゃひゃ」

明「っ行こうな、あはは」

今井「‥髪すげえけど、入場拒否されねえよな」全員金髪

君「うええ、帽子被る?」

明「いれこむか」帽子にいれこむ

今井「‥‥頭パンパンになってんぞ」

明「髪なげえからな」

君「ようし」いれこんだ

今井「‥‥俺は被るのやめよ」


入った。

君「パンフもらいまーす」

「どうぞー」

君「見てーライオン近いよ!」パンフ見る

明「あれかあ」

今井「‥‥‥‥」チェキをいじる


ライオンは日陰の方で寝てました。

君「うわあー!‥‥‥‥暑そうだね‥」

明「ライオンー水飲めよー」

今井「‥‥‥‥」カシャッ ジー

出てきたフィルムを振る。

君「今撮ったの?見せて!」

今井「ほら」

明「ちゃんと写ってんな」

君「帰りにアルバム買って貼ろうね!あっ、あっちウサギだって!行こー!ライオンまたな!」

今井「‥‥小動物館、」

君と明が走っていく、今井はバックから細いサインペンを出してフィルムの下の空き枠に(天石とライオン)と書いて、後を追った。


小動物館

君「可愛いねえ〜、えへへ」

明「あの木にリスいるな、」

君「ほんと?!どこ?」

明「あそこ、壁に1番近い枝の」

君「いたっ!今井くん、写真!」

今井「へいへい」カシャッ ジー フィルムを振る

君「んふふー、やったね、ウサギも撮れるかな」


動物園スタッフ

「今ウサギさんのふれあい体験してますよ」(小声)


君「ほんとですか?!(´✪ω✪`)」

明「‥‥‥‥大人も、できますか?」

「できます!どうぞこっちです」(小声)

君「麻兄さん羨ましがるだろーねー」

今井「まあ、‥‥東京にも、やれるとこはあるだろ」

明「写真も大丈夫ですかね」

「大丈夫ですよー」(小声)


芝生がついたテーブルの前の椅子に着席(今井は右側、兄弟は左側)

「待っててください、連れてきますねー」

今井「この机面白いな‥‥」

君「なにこれっ、あはは」

明「‥‥‥‥」スタッフの動きを見てる

「はーい、どうぞー」

ウサギがテーブルの上に2匹解放される。

ぴょこぴょこ跳ねながらこちらに寄ってくる

君「ウサギ〜っ、あの、この子の名前は!」

「真っ白の方が大福ちゃんで、尻尾に茶色が入ってる方が羊羹ちゃんですー」

君「じゃあこの子は大福ちゃんだあ〜、ふわふわ〜、可愛いねえ〜」

明「丸い‥‥」

君「大福だね〜!」

今井「‥‥‥‥‥‥」カシャッ ジー

大福は君と明の間をうろちょろする。羊羹は座った?ままでこちらを見ている。目が合う。

今井「‥‥‥‥‥‥羊羹」

名前に反応してものすごく見てくる。

君「‥‥その子、今井くんみたいだね‥、」

明「見てくるとこ」

今井「‥‥チッチッチッチッチッチッ」

羊羹が今井の方に寄る。君は今井からチェキを取りシャッターチャンスを狙う。

今井「‥‥‥‥」

羊羹「‥‥‥‥」

羊羹は今井の腕と胸の空間に入って丸まった。

今井「‥‥‥‥‥‥‥‥可愛い」 (カシャッ ジー)

君「‥‥‥うしっ‥」

明「っふ、今井ファンに高値で売れそう‥‥」

今井「‥‥‥‥可愛い」ナデナデ





夕暮れ 外を歩く


今井「‥‥‥‥帰りたくねえな」

君「俺らが動物見てる間、ずっと羊羹触ってたくせに」

明「うさぎと暮らしたくなったか?」

今井「‥‥飼いたくはないな」

君「どーして」

今井「これから頑張るからだろ」

明「寂しいと死んじゃうしな」

君「そっくり」

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