一区切り
底抜けに明るい、けどどこか暗い、なにかを片付けている途中のような、不規則なラッパの音、片付けの途中で見つけたか、テキトーに吹いているのだろう、人が帰っていく、満足そうに、そう、パレードの終わりだ、これは。
スコンッ
星野はヘッドフォンを外した。
星野「‥‥ふふ、良い曲‥‥だね」
疲れてソファで寝っ転がっている今井に言う。
今井「‥‥‥‥あたりめえだろ、良い曲じゃねえとかっこつけれねえよ」
星野は大きくのびをした、録音室からリズム隊が出てくる。
君「いやー終わったねえ〜」
明「終わり終わり」
そう、Parade of Love No.Kの曲関連のことが終わったのだ。まだやることはあるが一区切りついた。
今井「ん〜‥‥、今回は腹立つくらいスタジオ篭ったな」
明「あとはジャケットのデザインとか歌詞カードだろ」
君「コンセプトアルバムなら俺ら写真撮ったりするの?」
星野「‥‥どうしようね、衣装も一応あるけど」
今井「‥‥その前に、あれ、MV撮影だろ」
星野「そうだったね、‥‥‥‥やっぱりパレードを見ている感じが欲しいなあ、人生はパレード」
今井「‥‥前のMVの時のウサギの帽子とかもあるぜ、あれで徘徊するか」
明「でも俺ら4人しかいねえぞ、今回全員役あるだろ」
君「ねえねえ、箱野さん駄目かなあ」
明「誰だそりゃ」
星野「‥‥この前今井くんが助けてもらった俳優さん」
明「はあん、(迷って案内してもらったと予想)」
今井「‥でも、連絡先知ってんのか」
君「知らない‥‥、薬局で待ち伏せしたら〜?あの人薬局のおばさんと凄い仲良さげだったから多分常連かなんかだよ」
明「なんなんだお前はっ、はは」
星野「‥‥」ペラッ メンバー専用スケジュール帳確認中
君「あ、そうだ、オレンジジュース買ったんだった、みんな飲む?」
星野「‥‥‥‥いらない」
今井「‥‥いらね」
明「1口でいいぜ」
君「1口ってなにさ、っふふ、コップいいや、はい、1口飲んで」
明「せんきゅ」ゴクン「うまいなこれ」
君「ここの美味しいんだあ」ゴクン
星野「‥‥明日は、君が、ああ、リョウイチくんのとこに助っ人か、兄ぃがヒデさんのとこで帽子作り、今井くんが局のスタジオで雑誌の撮影とインタビュー‥‥」ジッ
君「‥‥‥‥」ジッ
明「‥‥」ジッ
今井「うっ‥‥‥‥」
君「(´✪ω✪`)♡」
星野「(*ΦωΦ*)」
明「( ´Ꙩωꙩ` )」
今井「んー‥‥なんだよそのツラは‥!、‥麻、お前は」
星野「‥‥‥‥俺は恒例の定休日だよ」ニコ
君「そうだ、明日は麻兄さんが内容を教えないけど絶対休む日じゃん」
明「デビューしてからずっとだからな、定休日」
今井「‥‥‥‥んん。じゃ、‥あ、うん」
君「俺は箱野さんじゃなきゃもうやだから」ニタ
明「じゃあ俺も」ニタ
星野「よろしく‥‥、ちゃんと遂行したらいいワイン買ってくるよ」ニヤリ
任務、薬局に行って、箱野環が出演OKかどうかと連絡先を聞こう。
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