人口抑制の目的で、男女は自由に出会うことができなくなり、子供を自由に産むこともできなくなった社会。そこで、力ずくで出会い、子供を産んだ男女の話。
男目線と女目線が交互にあり、物語は進んでいきます。とても読みやすい文章です。
ストーリーは、一種の思考実験のようであり、極端な設定の中で、子供を産むという人間性の根幹にかかわる部分と、どう折り合いをつけていくのか、といったテーマ。面白いです。
ガチガチのハードSFというよりは、物語に近いと感じます。未来を舞台にした、哲学的な意味を多く含んだのおとぎ話という印象を受けました。
このレビューを書いている時点ではまだ未完ですが、物語も終盤にさしかかっているところ、だと思います。(違っていたらすいません)