第25話疲れた人を運ぶもの

退屈した授業が終わり、今は疲れた人が運ばれる鉄くずとなった電車に乗っている。相変わらず始発の電車に乗れているので私は座ることができた。新宿から私の地元までは電車で1時間近くあるので、座ってないと辛いのである。それにしても今日の授業は退屈だった。本を読んでるほうが幾分かマシであるかのような授業であったと評価している。まぁ5限はなかなか楽しかったのだが、4限が退屈過ぎて今日の1日の総括が退屈だった。になってしまっているのである。私は電車内でバラエティ番組の再放送を見ていた。こちらのほうが愉快である。今日は退屈な1日であったが、私は1日を無駄にしたくないタイプの人間である。なので今日は久しぶりに運動でもしてみるかと思い立った。運動といっても簡単なものでランニングである。走る距離×体重=消費カロリーとなる計算らしく私は20キロくらいは走ろうかと思っていた。無論まだ家についていないので思っているだけである。電車内は混み合ってきた。俗に言う帰宅ラッシュというやつである。まぁこれにももうさすがに慣れたが最初の頃は辛かったことを思い出す。電車は浅草橋に着いていた。私の地元まではまだまだ時間がかかるようである。私のくだらない考え事が広がる。それは来週にある新入生からの質問を受け付けるサポーターボランティアの事についてだった。自己紹介欄にモデルと書いてしまったのだ。モデルと聞いて皆が想像するのはイケメンだろうが、私は決してそんなタイプではない。これは謙遜でもなく事実である。がしかし新入生は私のプロフィールを見てイケメンを想像するだろう。そんなことを考えながら憂鬱に思っていた。新入生からはメールで相談内容が送られてくる。もちろん先生から失礼のないようにというように釘を刺されているであろう。それにしてもやりにくい。まぁ、やりにくい環境にしてしまったのは自分なのである。だから余計に憂鬱になった。つまりは自分のせいなのだ。まぁ他に書く事が無かったから書いてしまったという訳なのだが言い訳も良いところである。

疲れた憂鬱な人を乗せた鉄くずが今日も人々を運んでいった…

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朝比奈久遠のキャンパスライフ あめのかっぱ @shion8792

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