第24話退屈な日常と退屈な授業

今日も退屈な授業を受けていた。金曜日は相変わらず退屈である。2コマしかないのだがこの2つともつまらない授業なのである。授業中は仕事のメールに目を通したり、成人式で着るスーツのブランドなどについて考えていた。話は変わるが大学生の車の免許の所持率はかなり高い。無論私は持っていないのだが…それなのにクレジットカードは持っていない人が多いときた。世間とは分からないものである。私が最近欲しい物はリッケンバッカー620というエレキギターである。好きなアーティストの歌詞に出てくることから知ったのだがなかなかオシャレなデザインのギターである。

ただ19万もするのでなかなか手を出せずにいる。ライターに13万もかけるのにギターには19万もかけられないというのは面白いものである。最近は大学のレポート課題も出ていない。つまり暇なのである。授業中にすることもないので暇つぶしに電子書籍を読んでいた。シリーズものらしくてなかなか面白かった。電車で読んだりしていたのですぐに読み終わってしまった。1月に入ってからモデルの仕事を始めた。まぁ俗に言うスカウトというやつで事務所に入った。人からは憧れられる業界であるが、私は最初こそ浮かれていたものの、最近は毎日のように来る仕事のメールに何気なく目を通すくらいになっていた。アルバイトを辞めて再就職がモデルというのは些か面白いと自負している。まぁそのモデル業は順調ではなく、ペーパー審査で落ちまくっていた。最初こそ気持ちが落ち込んでいたが、今となってはもう慣れっこであった。それが良いか悪いかは別の話である。それにしても暇な授業である。90分をこれ程までに無駄に使えるというのはある意味すごいと私は思っていた。もちろん皮肉である。次の授業も退屈な授業なのである。酷いものだ。1日の3時間を無駄に過ごさないといけない訳である。21時間しか有効的に過ごせないのだ。それ程までに大学の授業は暇であった。レポートを出せばいいだけの私に言わせればちょろい授業なのである。私はレポートが得意である。逆にテストは苦手である。なのでレポート科目の時はスマートフォンで暇つぶしをしているのが恒例となっていた。学費を払って貰っている親には些か申し訳ない気持ちもあるが、私がつまらないと感じているのだ。仕方ないじゃないか。先生のためにも何の科目かまでは言わないが心理学とは全く関係のない科目である。私は心理学部なのになぜ心理学と関係のないことをやるのかと疑問に思っていた。さて現在は15時56分である。授業が終わるのは16時10分であるから、もう少しでこの退屈な時間から解放されるのである。しかし次にも退屈な授業が控えている。あぁ、なんということなのだろう。また90分無駄にするのか。まぁ次の科目は退屈と言っても心理学と関係があるからまだましである。この退屈さは病院で待たされる退屈さと似ているなと私は思った。授業では無気力がなんだ。という話をしている。まさに今の私が無気力である。ばかな話だなと授業を聞き流しながら思っていた。そしてお昼ご飯をまともに取っていないことに今気づいた。お腹が減ってきたのである。幸いにも私のカバンには飴が入ってるのでそれで少しは気が紛れる。ただ問題は飴のストックが少なくなっていることである。これは深刻な問題である。コンビニなどに駆け込んでストックをしないとなとおもっていた。そうこう考えている内に第1回目の退屈な授業は幕を閉じた。休み時間を挟みまた退屈な授業の開幕を知らせるチャイムが鳴った…

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