第6話 憂鬱

外は、気を抜いたとたんに襲いかかってきそうな水が、ずっと落ちてきている。

次々と隔てる物にぶつかって流れていく。

こんな日は憂鬱な気持ちになり、シーナもつまらなそうな顔をする。


「いつ止まるのかな」


シーナは答えない。誰も、私の問いには答えない。

くまのぬいぐるみは私をじっと見ている。

うさぎのぬいぐるみは、床を向いて寝ている。

外に鳥は来ない。虫も見えない。



つまらない。




つまらないなんて、なんで思ったんだろう。

いままでシーナがいてくれれば、いつでも楽しかったのに。なんで…。







私の世界が変わり始めた。

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