第6話5-6

 56年前

 惑星”ブルクレン”のある星系内

 「さぁ、勝利は目前だ!。このまま艦隊を推し進め、一気に敵陣を切り崩すぞ」

 300隻程の中央よりやや前方よりで、艦隊の中心的役割を行う戦艦が鎮座していた。

敵艦隊は、陣形が崩れ戦線が維持できなくなり、崩壊の一途を辿る状態に、追い打ちをかけるべく艦隊を前進させて行く。

指揮艦である戦艦の指揮環境で、大げさに身振り手振りを行いあがら、艦隊の動きを指揮している人物がいた。

 ハンネス・エーベルハルト。内乱状態から内線、星間戦争にまで拡大していったこの乱世に突如して現れた、勇猛果敢な若き艦隊司令官である。

 「手負いのものは捨てておけ、目指すは艦隊司令艦だ!」

その雄たけびは、士気高揚となり兵士たちに活力を生み、その兵士たちもエーベルハルトに信頼を寄せている。

 艦隊司令艦を撃墜された今、もはや相手側に抵抗する意思はなく、敗走する艦、捕虜として拿捕される艦と敗者の末路を迎えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る