case4 なまけものサイト❗
朝になりました。今日も良い天気です。
所長は、今朝方2時に帰って来ました。
又お酒を飲んでいました。
何か有ったのでしょうか?
所長は、先程、出掛けて行きました。
今日は、山本さよりさんが来る日です。
僕も、書記の仕事?が有るので今から出掛けます。
事務所に着くと、所長が座っていました。
「おはよう。和頼君コーヒーを頼むよ。」
「なんです、その言い方、気味が悪いですよ。普通にしてください‼」
「わかった。それより、今日は、もう少ししたら山本さんが来るから又書記頼むよ。優秀な事務員さん。」
「そこは、事務員なのね。分かりました。頑張ります。」
そう言って笑顔で返しました。
コーヒーを飲みながら、誇りまみれの掛け時計を見ると9時が来ました。
もうそろそろ山本さんが来ます。
コンコン。
ドアを叩く音が聞こえます。
「どうぞ、お入りください‼」
すると、山本さよりさんが入って来ました。
「すいません。少し遅れましたか?」
「いや、セーフです。」
「良かった。あっ、残りの5万持って来ました。」
「和頼君領収証!!」
「はい。」
そう言って領収証を記入して渡しました。
現金を僕に渡して、所長は!ソファに座りました。
「えーと。残りのお金もいただきましたので、本契約になります。昨日、あれから丸亀北警察署に行き、例のマスコットを確認して参りました。すると、マスコットは、ナマケモノと言う動物でした。」
「あれ、ナマケモノだったんですね。」
「それから、背中にメモが入っていました。内容は、今の所まだお教え出来ませんが、お兄さんの事は書かれていませんでした。」
「そうですか?」
「ここまで聞かれて何か心当たりは有りませんか?」
「特にありません。」
「まだ、捜査は始まったばかりですが、警察署の協力のもと、頑張って行きますので。」
「後、母がたまに夜中兄さんの部屋に電気が付いていて何か作業をしていた、と言っていました。」
「そうですか?ふぅ。」
「和頼君、山本さんにお茶出して挙げて。」
「はい。只今!!」
「あれから、お兄さんから連絡は有りましたか?」
「有りません。」
「そうですか。…。今日の所は、これくらいしかお話出来ませんので、又何か進展があればお電話します。」
「宜しくお願いします。」
山本さんは、一礼して帰って行きました。
「さよりさんのお兄さんは、夜遅くに何をしていたんでしょうか?」
「和なら何する?」
「僕ですか?そうですね。本を読んだり、ゲームしたり、あっ、それから最近念願のパソコンを買ったので、ネット何かもしています。」
「そうか?最近の若者はネットをする。ネット社会だもんな。内もパソコン買ってインターネットでもするか。」
「良いですね。所長の似顔絵入りの、サイトでも作りますか?そんでもって、捜査依頼の宣伝何かものせて。」
「まぁ、とりあえず、この依頼が成功したら買おう‼それまで、和、パソコン貸してくれ!!」
「いやですよ。又夜中に変なサイトみようと企んでいるでしょう?」
「違うよ。仕事に使うの。で、そのパソコンあったりしないよね?」
「有りますよ。ここに。空き時間にパソコンの練習をしようと思いまして。ちなみにネットもできます。」
「凄い。凄いぞ。和頼君。」
「ちなみにサイトあけてくれ。俺は、打てない。」
「えっ、そんな事だと思いました。僕もこの事務所の事務員ですから、少しは、パソコン打てないと行けないので今日から、暇な時は仕事の帰りにパソコン教室に通います。それから、父さんに少しだけお金を出してもらってインターネット回線を明日、引いてもらいます。ついでに、安目の掃除屋も頼みました。床掃除なら僕でも出来ますが、あの時計は無理なので。ですから、この依頼は、必ず成功してくださいね。」
「まっ、若い客も来るから少し綺麗にしないとな。それから、これでお茶菓子や食器類を買っといてくれ。俺はわからん。」
そう言って、財布から一万を渡しました。
「僕も、男なのでその辺は母さんに相談して用意しときます。それから、余裕が出来たら女性事務員を雇いましょうよ!」
「女は、金が掛かる。まずは、金儲けだ。それまでは、和、頼んだぞ。」
「はい。はい。」
「ところで、サイトは開いたのか?」
「あー、とっくに開いてますよ。少しだけですよ。何て検索しますか?」
「う~ん?」
「では、若い男性が家出する。で、頼むよ。」
「そんなの打つんですか?分かりました。」
「はい。打ちましたが。なになに?"悩み事でもあるのかな?"大した事書いてませんね?」
「そうか?和、何か無いかな?」
「そうですね?こんなのどうです?"ナマケモノ"。えい。」
「どうだ⁉何かわかったか。」
「"ナマケモノ"だけでは、生息地とか種類しか載ってないですねー?」
「そうか。じゃ、"ナマケモノ マスコット"で、打ってくれ?」
「分かりました。"ナマケモノ マスコット"っと。」
「何か有るか?」
「う~ん?無いですね?うん?なんだこりゃ?」
「和、何かあったのか?」
「はい、悩み乗りますよって有って、そのサイトクリックしたらこんなの出て来ました。」
「なんじゃこりゃ?目がチカチカするな。えーと、"なまけものサイト"。」
「何かのサイトですね?」
「開いてくれ?」
「だめですね。パスワードがいるみたいです。」
「そんなに簡単には行かないと言う事か?」
「そうみたいですね?」
「和、今から外に行って、チラシ配りながら、"なまけものサイト"の事を聞き込みしてくれ?今日は、パソコン教室は、負わずけだ‼」
「分かりました。行ってきます。」
「俺は今から、いつもの相棒とパソコンのうまいやつ探して来るよ。昼は、さっきのお釣で食ってくれ‼」
そう言って、所長は、階段を下りて行きました。
"なまけものサイト"たまたま打ったパソコン
にヒットしたサイト名!!
僕は、今から初めての聞き込みをします。
パスワード、簡単には教えてくれそうに有りませんが…。
地道にチラシ配りながら頑張ってみます。
所長も頑張ってくださいね‼
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます