挿話 泡の国の激闘(非公式)
「カズマ様ー!お背中流しまーす!よいしょっと。」
「わっ わっ わっ ニー いやシーナ!何してんだ?! 」
「遠慮なさらずー!はーい!仰向けに寝てくださーい!」
「すでに背中流す気ゼロだよね?! 」
「ちっ。」
「舌打ち?!」
─ここは王城内大浴場。
魔界から帰ったのも束の間、バニルから王都が襲撃されてると聞かされ、急いでパーティを集めて王城を護り、夜襲にも耐え、ニーズヘッグとも盟約を結び、やっと落ち着いて 何日ぶりかの風呂にありつけたというのに、今度はドラゴンに襲われている。ある意味、世界を滅ぼしかねないほどの危機にある。めぐみんが。
「……失礼いたします…。」
フル〇ンでドラゴンからの執拗な攻めを、必死に回避しようと足掻いていると、戸口から恥ずかしそうにもう一匹がしずしずとやって来た。ニーナだろう。
「おっ お前らなんだ?! かーちゃんの言ったこと真に受けんじゃねーってば!こらっ!離せっ!こら!」
「…これは私たちの意思ですカズマ様…。どうか、ご奉仕させてくださいませ…。」
「そーよー!つべこべ言わずその手を退けてくださいカズマ様っ!せっかくのチャンスなのにっ!」
「チャンスって言った?! ねぇ?! チャンスって言ったよね?!」
「ちっ!」
「やっぱり舌打ち?!」
正直ヤバい可愛い。
赤いつやつやの髪が華奢な身体を伝い腰に届くほど長い。
鼻筋のすっと通った小さな顔には、大きな青と緑の瞳が艶やかに輝く。
唇は薄くほのかに紅く、どこか薄幸の色気を感じる。
そしてその身体!
折れそうなほど華奢な身体に似合わないほどの双丘に、薄く紅いさくらんぼのような突起がふたつ。
片方だけでも、カズマの小さな両手では包みこむことは出来ないだろう。そして病的なまでに細い腰。
中身はたぶん何も入ってないんじゃないかな?と思うくらいの細さ。
手足はすらっと長いのに、すべてがミニマムに作られているせいなのか、身長はカズマよりも10センチほどは低い。
まぁ要するに
ダイナマイトな美少女だ。
そのダイナマイトに先ほどから、貞操を奪われそうな勢いで猛攻撃を受けている。
否、今股間から手を離せば確実に挿れられてしまう。
というわけで必死だ。
余裕もない。
シーナが何も隠さずに入って来た時点でカズマのカズマさんはカチコチだ。
こんな美少女にこんな綺麗な身体晒されて、こうならない男なぞ居るものか。居るのならなんか性的障害が あるはずだ。うん。
シーナからの猛攻を、仰向けに倒された状態で耐えている最中なのに、ニーナがしずしずカズマの顔の上に立ち、手を外した。
自然にそりゃ丸見えだよね。
裸のシーナに手足は身動き出来なくされちゃってるしね。
「…どうか私たちの気持ちをお受け取り下さい…。」
とカズマの上に屈み込むと、その美しい身体に白濁した石鹸を塗りたくり、カズマの身体に自らの身体を擦り合わせて洗い始めた。
「いやいやいや?!素〇タだろこれ?! お前らほんとドラゴンか?!」
シーナは下半身担当。ニーナは上半身担当。
二人ともすごいテクニシャンだ。
「☆£¢$♂♂¥☆ぁぁぁ!」
「んっ…んっ…は… ん……カズマ…さま…いかがで……しょう?…」
ニーナが胸でカズマの顔を挟み込み悩ましげな声をあげる。
「あっ…ぁっ…あ…カズマ…さま…んっ…私…も…ぅ…ダメ……イ…き…そう…ぁ…」
シーナはもぅあたりかまわずカズマの身体に股間を激しく擦り合わせて、ビクビクと震えている。
「♂♂♂¥〇£¢$……」
だんだんと二人の声が登り詰めていくが、カズマはそれどころじゃない。
息が苦しいわ、イきそうだわ。
「「あぁぁぁぁぁぁあああ!!」」
やがて二人は抱き合って果てた。
カズマは顔からニーナの胸をどけ、股間に股がっていたシーナをどけて、のろのろと起き上がり浴槽に浸かった。
「ふぅぅ…。…いつ休めんだ?俺。」
かぽーん。
──カズマがこの件を必死に隠したのは言うまでもない。
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