第21話 使用人とスキルの再確認③
アーティ達と朝食を食べた後、庭に出た。なぜかと言うとアーティとリズが鍛錬するためだ。
「今日はアランとエリンが見てるからいつもより気合が入るね」
「頑張らないとね!」
俺たちはリーベと一緒に座って見ている。
(アーティ達が鍛錬してるのは声でわかってたが直接見るのは初めてだな)
(そうですね、見たら参考になる事があるかもしれませんね)
(そうだ、エリン?お前も見とけよ?)
いつもこういう時はぼーっとしてるか寝ているかだったので話しかけると。
(んー?わかった、グラピウスと話しながらでいいかな?)
(ちゃんと見てればなんでも良いさ)
今日はちゃんと見てた事に驚いた。元からグラピウスと仲が良かったが更に良くなっているようだ。
(お?始まるみたいだな)
走り始めたようだ、
(体力作りか、基本だな)
家の周りを10周くらいした所で終わりのようだ。慣れているようであまり息は切れてない。
「10周終わったね」
「今日はアーティが持ってくる番だよ」
「わかってるよ」
アーティは石の剣を2本持ってきてリズに渡した。どうやら素振りをするようだ。
「「1、2、3、・・・」」
(今の所何の変哲も無いな)
素振りは500回で終わりのようだ。するとアーティ達は、こっちにやって来た。
「疲れた〜」
「飲み物です」
休憩のようだ。
「ふー、アランとエリンが居るからって張り切りすぎちゃった」
アーティ、リズ、リーベで話しているとグィーノがどこからともなくやって来た。
「じゃあ始めましょう」
「はーい、じゃ行ってくるよ」
グィーノが指導しているようだ。
(グィーノのはどの位強いんだろうな?)
(少しでも強さ出ますかね?)
アワリティアは、強すぎたら手を抜くことを心配していたようだ。
(まあ仕方ないさ、ほんの少し見れれば良いんだよ)
(そうですね、あ!始まるみたいですよ)
まずはアーティがやるらしい。
「さあどうぞアーティ様」
「今日は一撃当てるぞ!」
ちなみにどちらも木剣にしている。
アーティがグィーノに向かっていく。中々に速いが、グィーノは、全て捌いていた。
(アーティは、スピード型かな?ギリギリ見えるくらいだな)
グィーノがアーティから距離を取ると、
「そろそろ使っても良いですよ?」
「わかった!行くぞー!」
すると、格段にアーティのスピードが上がった。それどころか威力も増している気がする。
(速くなったぞ?あれって...)
『魔力を全身に巡らせてステータスを上げるスキルの様ですです』
(身体強化みたいな感じか!やっぱり見たかいがあったな!)
特訓に使えそうなものを見つけて嬉しかったが、
(しかし、まったく見えないんだが?)
『やはりグィーノが、全て捌いていますね。ちなみにグィーノは、魔力を巡らせていません』
(やっぱ凄いな)
しばらくすると、アーティが離れた。魔力が少なくなった様だ。息も切れている。グィーノは、まったく息切れもしてない。
「アーティ様、前回よりはスピード、パワー共に成長しています。ですが少し大振りすぎですね」
「はぁはぁ、ありがとうございました...」
アーティは、ゆっくりだかこちらに来た。
「ダメだったよ...頑張ってリズ」
「任せといて!」
(次はリズか、アーティとまた違うのかな?)
アーティの事もあって期待が大きくなっている。
「それでは、始めましょうリズ様」
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