第20話 使用人とスキルの再確認②sideエリン
アランと
(ねーねーエリンー)
(なに?)
(やっぱり食事は美味しい?)
突然な質問にエリンは、
(なんで?)
グラピウスは、
(だっていつもエリンが美味しそうに食べるから、私も食べたいなー、と思ってさ。昨日だってあんなキラキラしたもの食べて、私は生まれてまだ金平糖?しか食べてないし。あ、別に金平糖が嫌いなわけじゃないよ?別に食べなくても精霊は契約者の魔力を少し貰えば存在を維持できるけど、食べたくなったの)
食べたい、とグラピウスが言うとエリンは、
(そうだね、グラピウスにも色々食べて欲しいな。みんなで食べた方が美味しくなるよ)
グラピウスは、
(その気持ちは嬉しいけど、具現化できないし)
(何か考えないとわからないでしょ?何か良い考えないかな?)
エリンとグラピウスが悩んでいると、
『お悩みですか?』
(あれ?
不思議そうなエリンに
『二人のスキルですからね。同時に話すくらい簡単ですよ』
(へー、そうなんだ)
『それより何か悩んでる事ありますね?』
エリンは、
(なるほど、そうですね。今提案できるのは二つですね)
(えー!二つもあるの?流石メーティスお姉ちゃんだね)
(教えて?)
『一つ目は、アランに頼む事です。想像魔法で出してもらい、結界の中で食べるという方法ですが』
(うーん、それじゃあ一緒に食べれない)
『はい、そうですね。本命は二つ目です。エリン、ステータスを確認して下さい』
(なんで?)
『見ればわかりますよ』
(なんか増えてる)
(え?何が増えてるのエリン?)
増えたのはスキルだった。内容は、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
共感覚:ユニークスキル
効果:対象と選択した感覚をを共有する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(何これ?)
『先日食べた魚の切り身の中にレアモンスターがいたんですよ。道連れ魚と呼ばれるモンスターのスキルです。本来の使い方なら、痛覚などを共有する。という厄介なものですが悩み事にあってるかな、と思いまして』
(一緒に食べることになるよね?。文字通りに)
(そうだね)
『どうですか?』
(どう?グラピウス、どっちが良い?)
(うーん、私はエリンと食べられるなら二番目かな?)
グラピウスの答えに満足そうな顔でエリンは
(じゃあ、アラン兄にデザートとかおやつを出してもらって一緒に食べたりもしようか?)
(良いの⁉︎やった〜!)
嬉しそうにするグラピウスをみて
『解決して何よりです』
(ありがとう、お姉ちゃん)
(ありがとう)
『それでは』
(食事の時間まで特訓かな?)
(どうだろうね)
するとアランが、
(じゃあ今日は休みだな。エリン、ずっと寝てても良いぞ?)
(寝てて良いの?やったね〜、グラピウス?)
(そうだね、エリン)
このような会話が行われていた。
ちなみに結果は、
「エリン、あーん」
(美味しいねグラピウス?)
(うん!凄いよ!)
成功だった。
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