第9話 想像と変質

(あれで調べるのか?)


『色で判断します』


(ユニーク属性が出る可能性は??)


『ありますが、ほとんど基本属性しか出ないです』


(アラン達ならユニーク属性が出そうですね)


(そーだね、面白そーなの出そう!)


精霊達に言われて不安になってきたアランは、


(ステータスは悪用されない様に見るの禁止にしてあるけど、良いのか?)


『今説明するようですよ』


「お父さん、違いがよくわかりません?」


「スキルがわかっていると、誘拐されたりすることがあるんだ。アーティ達は護衛を付けてるから良いけど、平民だと攫われる。国境を越える時に調べて対処しているが、それでも攫われることがあったから責めて口頭で伝わらなくするために王様が5歳までにステータスを調べるのを禁止にしたんだ」


「何で5歳?」


「ステータスを調べて特殊なのがあると、国で保護されるんだが、幼児だらけだと大変だから少し成長した5歳なんだよ」


「ステータスはわかりましたが、魔法適性はなんでですか?」


「魔法適性を調べるためには、この石を直接触れないといけないんだ。しかも、使い捨てで高い。全ての幼児に使えないから誘拐されたりすることがほとんどないんだ」


「わかりました」


(悪用はされないのか)


アランは少しだが安心した。


「じゃあ使ってみるか。最初はエリンだね」


(なにかなー?食べ物出す奴が良いなー)


ユリウスがエリンに石を付けた。すると、


「予想はしてたんだよな」


「どうなんですか?」


アリスが聞くと、


「ユニーク属性だよ、えっと...変質?」


「どんな効果でしょうね?」


「言葉だけだと性質や物質を変化させることだね」


「効果次第で有用ね」


「効果がわかってからじゃないと対策を立てられないからね。成長するまで待とうか。次はアランだね」


アランに別な石を付けると、


「双子だからなんとなくわかったけどユニーク属性だね...想像だ」


「想像してどうするのかしら?」


「わからないな、こっちも待たないと」


(ユニーク属性だったな)


(変質だってー)


『珍しいはずですがそこまで驚いてないですね』


(そうだよな?)


(みんなユニーク属性だったりして)


その後、昼寝の時間に確かめることになった。


(メーティス、変質と想像の効果わかるか?)


『すいません、わかりません』


(鑑定したらわかるんじゃない?)


(使わないと表示もされないのよ、グラピウス)


(じゃあ少しだけ使ってみるか?部屋に誰もいないし


魔法の使い方は、基本属性は詠唱が必要らしいが、ユニーク属性は、使おうと思えば効果とともに頭に浮かんでくるらしい。


(うーん、ちょと恥ずかしいな)


詠唱が恥ずかしくなるようなものだった。


(いくぞ...待て、まず喋れなくないか?)


(あ、忘れてました)


(どうしようもないじゃないか)


『とりあえずどんな効果ですか?使えるものなら鑑定出来ますよ?』


エリンと共に鑑定してみた、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

想像魔法:ユニーク属性

効果:想像した物、魔法等を出すことが出来る。想像が曖昧なほど消費MPが増える。

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変質魔法:ユニーク属性

効果:性質や物質を変える。あまりにもかけ離れているものや高価、効果が高いものは消費MPが増える。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


みんな、 効果に驚いていた。


(...強くないか?)


『...使い方次第では強いですね』


(...消費MPが気になります)


(すごーい!)


(アランの食べ物出せるかな?)


1人だけ観点が違かったが誰も突っ込めなかった。




驚きでしばらくボーッとしてしまった。


(とりあえず、魔力操作の練習をしませんか?)


『そうですね、今すぐに使える訳では無いので今悩んでもしょうがないですよ』


アワリティアと 叡智メーティスに言われ


(そうだな、やるか)


アランとエリンは、魔力操作の練習をした。アランは衝撃が、エリンは効果に期待しすぎて練習に身が入らなかった。

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