第5話 精霊姉妹と魔力向上

(さて、冒険者になると言っても強く無いとな。そうだエリン、ステータスどうだった?)


互いのステータスを確認した。


(大体似てるけどエリンらしいのがあるな)


(アラン兄も人のこと言えないよ?)


(そうだな、見た感じ強めのスキルがあるしどうにかなるだろう。そうだ叡智に...)


(アラン?私達のこと忘れてませんか?)


いきなりアワリティアの声が聞こえてきた。


(そーだよ、エリンひどいなー)


今度は知らない声が聞こえてきた。


(お前がエリンの精霊か?)


(お前じゃないよ、グラピウスだよ)


(そうか、よろしく)


(こちらこそー)


エリンとアワリティアの挨拶も終わったらしい。


(2人の関係は、姉妹で良いのか?)


(そうですね、同時に生み出されたのでそれで良いと思います)


(どっちがお姉ちゃん ?)


(話し方とか色々と合わせてもアワリティアじゃないか?)


(ちょっとアラン何それ、私が子供っぽいて言いたいの?)


ちょと怒った感じで言ってきた。


(グラピウスのほうが可愛いということでしょう)


(えー、そうかなー。じゃあそれで良いやアワリティアお姉ちゃん?)


(はい)


仲良く話している精霊は置いといて叡智メーティスに話しかけた。


(《叡智メーティス》)


『なんでしょうかアラン?』


(今からでもできる強くなる方法知らないか?)


『今からならMP、魔力になります。MPは魔力の量、魔力は強さを表します。体はまだ動かせませんし』


(それでいい、教えてくれ)


『はい、MPを使い切ることです。但し、気絶しますが』


(死なないよな?)


『気絶だけですね。それと、まだ赤児なので気絶してても寝てると勘違いしてくれるでしょう』


(なるほど、ありがとう)


『はい、ちなみに私は一回発動したら終了するまで消えませんのでスキルで呼ぶ必要はありません。また、発動しているあいだに情報を集めますので、いつでも相談に乗ります。』


(そうか、わかった)


『それでは、失礼します』


まだ話している精霊姉妹に話しかける。


(2人とも、そろそろ良いか?)


(あ、はい大丈夫です)


(大丈夫だよー)


(MPを消費するスキルとかあるか?)


(そうですね、精霊魔法はダメですし。魔力操作はいかがでしょうか?)


(使い方は最初みたいな感じか?)


(体外に出した方が効率が良いみたいですね)


(そうか、やってみるよ。起きてるかエリン?)


(起きてるよー)


(魔力操作やってみるぞ、まずは指から出す感じな)


(うん)


指先に魔力を集中させる感じにしてみた。


(どうだ?)


(まだですね、もうちょっと出すイメージを強くしてください)


(わかった、少しずつ出すように。そうだな、蛇口でいいか)


蛇口をイメージしてみると。


(そんな感じですね、キープしてください)


体から少しずつ魔力が出てる気がする。


(どうだエリン?)


(出来てるよ)


(そうか、そろそろか?)


どんどん意識が遠のいていった。




気がついたときには次の日になっていた。


(エリン起きたか?)


(は〜い)


(これで上がっているはずです)


確認した結果


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:アラン・ヴァールハイト

種族:人族

Lv:1

HP:20/20

MP:12/12

筋力:2

耐久:3

魔力:22

敏捷:1

器用さ:3

運:50

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:エリン・ヴァールハイト

種族:人族

Lv:1

HP:20/20

MP:12/12

筋力:3

耐久:2

魔力:21

敏捷:2

器用さ:2

運:50

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それぞれ2ずつ上がっていた。


(地道だがサボらないでやっていれば中々高くなりそうだな)


(そうですね、頑張りましょう)


そうすると、部屋に入ってきたユリウスとアリスの声が聞こえてきた。


「そろそろお義父さん達が来る頃かな?」


「そうね、2人をみてなんて言うかしら?」


(そうなのか、どんな人だろうな?)


(美味しい物くれるかな?)


(生まれてから3週間だぞ。貰えないだろうな)


なんて話をしていると2人に抱っこされた。


「さて、そろそろ出迎えに行こうか」


といって連れて行かれてしまった。

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