第2話 精霊契約とステータス
(アラン、聞こえますか?)
(誰だ?)
いきなりの問いかけに警戒を隠せないアランに対し、声の主は。
(いきなりすいません。私はアワリティアといいます、アランのサポート役として生み出された精霊です)
(サポート役?ああ神が言ってたやつか)
その答えにアランは警戒を解いた、すると
(はいその通りです、ですので契約していただいてもよろしいですか?)
(契約?)
(精霊契約ですね、して頂かないと身体から追い出されてしまいます)
アワリティアによると生み出されてから間もなく、力は弱いので契約なしでは少ししか身体の中に入れないらしい。
(どうしたらいい?)
(まず身体の中の自分の魔力がわかりますか?)
(そう言われてもわからん)
(そうですね...身体中に巡っている感じを想像してください)
(わかった)
(身体を巡る、血管を意識してみるか)
血管を通して魔力、小さな粒を想像してみるとなんとなく感じたことがない流れを感じた。
(上手くできましたね、それでは私の魔力を流すので受け入れるようにして下さい)
すると何か別な流れが入ってくるのを感じた、言われた通り受け入れ自分の流れと同化させるようにしてみた。
(これで契約は完了です、これからサポート役として頑張ります)
(そうか、じゃあ早速で悪いが質問していいかな?)
(すいません、私は生み出されたばかりなのでスキルの使い方しかわかりません。)
(そうなのか?)
(ただ、アランのスキルを使えば解決すると思います)
そんなアワリティアに対しアランは困ったように
(そんなこと言われても、使い方わからない。教えてくれ)
(わかりました、まず《ステータスオープン》と念じてください)
(ああ、《ステータスオープン》)
すると、予想通りゲームによくある半透明のウィンドウが表示された。
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名前:アラン・ヴァールハイト
種族:人族
Lv:1
HP:20/20
MP:10/10
筋力:2
耐久:3
魔力:20
敏捷:1
器用さ:3
運:50
スキル
【全言語】【ステータスウィンドウ】【念話】
【鑑定Lv1】【鑑定阻害Lv1】【鑑定詐称Lv1】
【魔力操作Lv1】【思考加速Lv1】【家事Lv1】
ユニークスキル
【
【MPタンク】
魔法
【精霊魔法】
称号
【転生者】【双子】【器用富豪】【精霊の契約者】
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(ステータスは低いな、幼児だし仕方ないがその他が中々あるな)
アワリティアによるとスキルは努力すれば取れるものであり、任意で発動するアクティブスキルと常に効果があるパッシプスキルがある。レベルがあるスキルは、使えば使うほど上がり、魔法は、現在使えるものだけ表示されるので、まだ増えていくとの事だ。
そして、特殊スキルは特殊な条件を満たすと取れる。例えば称号を取得すると貰える物があるらしい。
称号は取得条件が特殊スキルとほとんど同じだが、取得時に稀にスキルまたは特殊スキルが取れるものがある。
(鑑定を使えば詳細が見えますよ、使い方は調べたいものに集中して《鑑定》と念じてください)
(わかった)
気になるものを鑑定した結果
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効果:質問に対しある程度の回答をする。Lv上昇で答えられる内容が増える。
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阿吽:ユニークスキル
効果:同じスキルを持つ兄妹と息が合うようになる、さらに兄妹に危険が及ぶ時直感でわかるようになる。
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成長促進:ユニークスキル
効果:Lv、スキルLv、ステータスの伸びが良くなる。
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MPタンク:ユニークスキル
効果:MPを貯めることができる。
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器用富豪:称号
効果:様々なスキルを習得しやすくなる。
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となった。
(中々優秀なスキル、称号だな)
(それでアラン、叡智メーティスを使ってみるのですか?)
(いや、それより念話があるしエリンと話してみる)
(わかりました)
(そういえばエリンもアワリティアと契約したのか?)
(いえ、私と一緒に生み出された精霊と契約したはずです)
(そうか、とりあえず話してみるか。《念話》)
すると
(Zzz...)
(...起きてからにしよう)
話せ始めたのはそれから2時間後だった。
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