第3話

 ???side


 目を開ける。そこには見慣れない光景。いつもの木の天井ではなく白い天井。

 ?ここは?


 見渡せば知らないものばかりある部屋だ。

 寝ているベットも今まで感じたことがないほどフワフワしている。

 これベッドだよね・・・?

 とりあえずベッドから出る。やはり見慣れないものばかりだ。

 何というか形は似てるけど、しっかりしているというか、ピカピカしてるというか。

 どこ・・・?


 とりあえず行動を起こそうと思った。ぐるりと見て扉らしきものを見つけた。取っての部分をもってひっぱてみる。

 開き方などは一緒なようだ。


 部屋からでる。そこには木ではあるがつるつるで光っている床が繋がっていた。こんな家の造りを見るのは、初めてだ。


 とりあえず左に進んでみる。少し行くと、扉があった。

 開けると明るく広い部屋に出た。


「あの・・・」


 ここにきて声を上げてみる。

 そしてハッとする。もし自分が誘拐などされていた場合のことだ。

 此処までのんきにしているわけにはいかない。だが少し考えてみればわかる事だ。逃がしたくないのなら目覚めた部屋の鍵は閉めておくはずだ。


 考えていると、足音が近ずいてきた。

 ビクリと身体が跳ねる。


「おお、起きた?」


 顔を上げると黒髪の青年がこちらを見て笑っていた。

「早速なんだけど、俺の名前は泉 湖。君の名前は?」

 怯えながらもその笑顔に流されて、答える。



「わたしなまえは、アイラ…です。」


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