3 四月前期 124
3 四月前期 124
断固、反対を貫いた。彼女の狙いはあれへ向けて隠し立てもそこ々に舌なめずり、すまし顔の裏は丸見えだ。立聞き、張り出て気配へ皆の向く。当事者であるから、「私が図々しかったのです」、身を引く素性は町を出、離れるだろうさ。トマトを知りたい。どこまで。畑のほうへ用事がある、よければ乗せて行け、助手席は空だろうに一人埋めてやるのだ。相手の懐を読み、願い出る。叶うそれは現実であろうさ。話し相手。良き友。口の達者で呵々と手を合わせた笑いへ、二度目は妻の反撃を私が受けた。うんざりだ。開発の進む駅のあたりへは同年代が住まう。とはいえ子供が媒介する。乾く、早さ、潤いまだか、運搬を嘆き、親父が指導を買って出た。私は出戻る。家業は継がせてやった、あの娘は見込みがある。お前なんかと違って、余韻が耳を埋める。路地、ハウス。緑色の、ピーマンに始まり一週間経たずと家計を支えるカラーピーマンを得意気、陶酔に浸る解説のところどこに現れる。いい加減に。囲う食卓、白米を口に運ぶ気の緩みに伝えた。
栽培技術の放棄。放出に、投げ売りが適宜、したたかにあなたはそして緩やか、盗れた。体力は衰える、離れた農地は山と積む。手を挙げた者へそれはわたる道理。したたか。おおいにしたたか。荷を持たず、ならばと使い古しを喜びしっぽの振る、「追い出すつもりかお前は」、会を離れた先人らの盲目にはうんざりだ。ひたむき。欲しい者へ要望を配る、消費し私が立ち次を見定め行く。面白そう、毎日がね、充実してて目まぐるしいの。都会とは違うわ。生きてるの、私が。ここでは毎日私がしっかり体についているの。変わる。風向きは、やめた。あっけらかんとあけすけなく終わりが口をつくのだ。見える、読める、目に浮かぶ、声が鳴る。彼女の跡を草は覆う。かぶさり、ぐぐぐ、隙間を広げますさ。
いくら、種の管理だけは。入手先があるともこの無知が、作り手が種を取り続けていますさ、みんな作ればよいのに。誰しも買います、要求、応じて企業が種苗会社のほとんど。正しい、初期投資に費用を要し成果を数年後に待つ、消費性向を読めたら、知った口。理論に遅れ実践が身に備わる。気の向くままあれは風、跳ねた、さよなら、どっさり作物抱えて持ち直す。「不満があるの?」、「あるが、ない」、彼女は路である。水を通し行渡り、彼女。取りさる畑は見る間不規則に染みてだらしなく余所へ、溜まり、移り、預かり知らぬ、崩壊。いつか、変わる。しかし因った。恩恵にいつか預かれるその時を、想いは一緒ではないか。目を通す、記す、どちらと私。拒ばむさ、相手の進度を目印に。
殺してしまおう。薬に不向きだ、ときとこちらが毒。壊してしまえ。目に余る。よいさ、よいさ。私よ不満があるなら。見えた、となりを崩せ。おおい、おーい、多い。
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