三日月より望月に

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「晴れましたね」

「うん」

「お邪魔でしたか?」

「五分五分」

「正直ですね」

「館山さんが仲立ち、早くに店を出た。実家、一言で表すと、そうかな」

「じゃが芋に飽き足らず、まったく恥ずかしい限りですよ」

「お米は助かるよ」

「、自己満足ですよ」

「作物は季節ごとだね。いや」「ハウスは年中か。土耕と定めて、年二度届いた。切れ間なく収入を得るがため、扱う品目を複数抱える」

「売れはします」「けれど、季節ごとの変わり目に手が伸びたのです。生産者と品種を目当てにとは到底、道舎(みちやどり)へは目的の品を買うついで立ち寄ります。休憩が本来の目的ではありますけれど、次を右です。あの、店長。経路案内の電源が落ちています」

「行き先は一か所だからね」

「保障はありません」

「期待はよせる。予測を僕が怠るとでも?」

「lunchのみでは、その」

「経営に支障をきたす。潰れはせずと今後は暗雲の立ち込めて、応じるよりも暗く先」

「いつか晴れる」

「世の中の流れを知り抗う時を見極める、自在、この車両を扱うhandleは僕の意思に任す。けれど、急な減速は許され難い行為だ、思いがけない。後続と対向車、両側の流れを、場合により止めうる」

「流れる、身を任すことがかすり傷に抑える手段」

「まだ、言いたそうだね」

「食材はいつかほかの店が探しに現れる。取り扱う量は多大、となれば私たちがあぶれます」

「館山さんのお母さんは知人の農家に種から作物を育てる人がいると話したのだね?」

「無駄足。二週間ですよ、大勢押しかけて、手元に採取した来年播く種が僅かに残る」

「確認は取れる」「その人は連絡の術を捨てた。僕を上回る世捨て人。ならばことさら、ということさ」

「……常識に囚われず、。作物と種は引取り手を、むしろあちらが探す」

「後半は、願望だね」

「 一つ、聞いてほしいことがあります」「ここでしか言えないことです」

「何かな?」

「私、じつはお……」

「のうおおおーん」

「だああぁ。出たああ」

「馬鹿も休み休み言ってください。かわいい後輩をそんな化け物呼ばわり、はあ私の肌はほれ、ぴちぴちしておりますしこの通り足だってすらっとあてて、攣りそうなほどしっかり胴から二本びやっと生えてます」

「安佐!お前いつからそこにいた。それになんでこれ、レンタカーだぞ。お前が乗れてる?」丸裸、館山は心を隠した。

「そりゃあ、だって」「ねえ店長」

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