第19話 最初の宝石




捕ってきた宝石をマドウに見せるととても驚いていた・・・





泣いているのだろうか

ポロポロと小石が目から零れ落ちる

ノワ「いやぁ・・・シンカはすごいねぇ・・・良かった良かった・・・」


のほほんくつろぐノワール

普通の組織だったら・・・

新人がデカい顔すれば いびられそうだが・・・この黒猫先輩は そもそも やる気がない





マドウ「・・・お前たちを生み出して・・・苦節何年だろう・・・ようやく最初の宝石がこの手に・・・ようやく『我が主』に良い報告ができる・・・」





我が主?・・・つまり、マドウさんの上にまだ上司がいるのだろうか・・・

組織体系はよくわからんけれど・・・






$$$






さて・・・これからの方針だが・・・


マドウ「宝石を持っていたという怪しげな男たちを狩っていくのだ・・・」


ノワ「それって『マントの人間男』を食い殺していく・・・ということでOK?」


マドウ「・・・そういうことだ」

シンカ「・・・」




ちょっと待ったァ・・・




マドウ「・・・どうした?」




ええっと・・・そうじゃなくてですね・・・なんというか『怪しげなマントの男』を標的にしてください。




怪しげ?




ノワ「怪しげって基準がよくわからないよ、シンカ」

ああ・・・なんて説明したものか・・・





マドウ「仕方ない・・・ノワールよ・・・シンカに従うのだ・・・」

ノワ「はーい」

シンカ「・・・」

マドウ「頼んだぞ・・・シンカ」




丸投げだった・・・





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