第15話 夜が来る・・・





普通でない宝石・・・

まだまだ要領を得ないけれど、集めるべき宝石はそういう物らしい。





日が暮れてきた・・・

さて、どうしようか


寝る必要はないが、人間らしく振舞うのならば寝床を探さないといけない。

とはいえ、子供一人で宿をとるのも不自然だな・・・

ノワールさんのふかふかの毛並みで寝たい気もしたが、

塀に囲まれた街を出たり入ったりは、かなり怪しい・・・



色々考えた末、

今日は路地裏でこっそり一夜を明かすことにした。

別に考えるのが面倒になったわけじゃない・・・はず




ぼんやり夕方の街を眺める。

ふんわりとだたようおいしそうなご飯の匂い

街灯やら家の光やらで飾られた街は綺麗だった。




暇だな・・・




夜も更けてきた。

街は灯りも消えて、深い深い闇の世界になった。

誰もいない・・・




暇・・・

路地裏に腰かけながら・・・考える。





邪神か・・・

そんな者がいるのならば・・・おそらく俺たち側の『何か』だろう・・・

それを突き止めることが・・・宝石発見の早道である気がした・・

根拠はない・・・ただの勘だが





ぎゃああ





金切り声・・・

遠く・・・微かに・・・悲痛に叫ぶ声が聞こえた・・・






・・・






シンカはそこへ行ってみることにした。




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