その他の試合について

・武道館で引こう

年に一度だけ誰でも出られる試合がある。

「全関東学生弓道選手権」略して「全関ぜんかん」。

この選手権には個人部門もあって、各大学からの選手数上限も無い(はず)なので、希望をすれば誰でも出場できた。

予選はどこかの大学の道場で行うけれど、本戦は……なんと、あので開催されるのだ!!

これには皆が憧れる。だって武道館だぜ? 武道館アリーナのど真ん中で、大勢の観客に見守られながら引くわけだ。なかなかできる経験じゃない。

ちなみに予選の内容は、誰かと競うのではなく、自分との勝負。

一次予選は、二本のうち一本でも中てられれば通過。

二次予選は、二本のうち二本とも中てられれば通過。

結構、確率高そうに思えるでしょ? それがさ、って時に中てるのって難しいんだよ。

僕も一次予選は何度か通過したことがあるけど、二次予選のプレッシャーは団体戦とはまた違う。だって、一本でも外したら退場だよ?


ということで、武道館はやっぱり憧れの会場だよ。


三十三間堂さんじゅうさんげんどうで引こう

たまにニュースとかでもやってるけど、成人の日には新成人が京都の三十三間堂の隣で弓を引くってイベントがある。

これに参加するための条件は、

①新成人であること

②弓道連盟に登録すること

③初段以上を持っていること

だったはず。

三十三間堂は遠的えんてきで、通常よりも的までの距離がずっと長いので、いつもより上を向いて弓を引く。

ちなみに弓道初段は、体配たいはいに問題がなく、きちんと射法八節(後述)が出来ていれば、まず合格する。(高校生の場合は、もうちょっと厳しいらしいけど。)

なので、初心者でも大学二年生くらいまでには初段を取れる。僕も初段は持ってる。

でも、残念ながら僕は三十三間堂で引けなかったんだ。

なぜかって?


僕がしたからさ!

あのときほど、現役組と浪人組の壁を感じたことは無かったね!


もし貴方が大学の弓道部に入って、新成人として三十三間堂で引きたいと思っているのなら。

弓道未経験であれば、頑張って現役で大学に受かろう!

もしくは、高校生から弓道をして初段を取っておこうね!

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