団体戦について

・リーグ戦

大学弓道の場合、公式戦のほとんどが団体戦。

その中でも一番重要な試合は、なんといっても9月〜10月にあるリーグ戦だ。

東京都弓道連盟ではⅠ部リーグ〜Ⅴ部リーグまであって、各リーグで総当たり戦の試合をする。そして、最後に上部リーグ最下位と下部リーグ一位が試合をする。

上部最下位のチームが勝てば、所属リーグはそのまま。

下部一位のチームが勝てば、所属リーグが入れ替わる。

Jリーグみたいなもんで、昇格したらもうお祭り騒ぎ。その日の祝勝会は帰れないと思った方がいい。

もし降格したら、マジお通夜。もちろん打ち上げなんかも無し。けど、そういうときに黙々と練習してる人こそ尊敬できると思う。


・試合の人数

男子部の場合、試合に出るのは8人。4人で1グループ作り(これを「たち」と言う)、一立ごとに相手の立と順番に引いていく。一人あたり4本セット×5回の20本なので、全部で160射。そのうち何中したかを競う。

練習試合も、このリーグ戦を模した形式で行うので、選手は8人。

途中交代もアリなので、交代要員も含めて試合には選手を16人くらい連れて行く。


・ポジションの名前

前述の通り、「たち」には4人いて、「壱之立いちのたち」と「弐之立にのたち」で計8人。

たちの最初に引く人を「大前おおまえ」という。

その次に「二的にてき」「落前おちまえ」「おち」と続く。

柔道や剣道の先鋒/次鋒/副将/大将って言えばイメージしやすいかな。

「壱之立大前」は、まさに切り込み隊長。とにかくマイペースに中てられる人が選ばれてた。

落は、安定感のある人が良いとされる。特に「弐之立落」を引くのは主将が多かったな。そう簡単には交代できない雰囲気があるし、あれはかなりのプレッシャーだと思うよ。

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