弓道着について

はかまってカッコいい

入部する動機の大半を占めるのが「袴ってカッコいい」じゃないかな。

僕もそうだった。

けど、あれ着るの結構大変なんよ。夏は暑いし、冬は寒い。

あと「袴」は下の黒いやつで、上の柔道着みたいなやつは「道着どうぎ」て呼んでたな。


・袴で授業に出よう

毎週金曜日には試合に出るメンバーを選抜する模擬試合があったんだけど、講義の関係で模擬試合の時間にギリギリになることもある。

そんなときはね。

袴を着て、講義に出るわけさ。まあ、みんなチラチラ見るよね。

実験の講義のときは、袴の上に白衣を着たりしたこともあった。ちょっと属性多すぎ。


・道着の個性

もちろん道着に個性は出しちゃだめ。だけど、道着の下に着るシャツの色は、学校によって違う。学校ごとの個性があるわけだね。

ウチの部活はアンダーシャツは黒と決められていた。

中にはアンダーが赤の大学もあったな。あれは目立ってた。

あと、道着自体が真っ黒の大学もあった。内心憧れた。

そいつらはメチャクチャ強くて、「黒い悪魔」って呼ばれてた。

冷静に考えたら「黒い悪魔」って、普通の悪魔じゃんよ。


はかま足袋たびの絶対領域

弓道着のときは、もちろん足袋を履く。

足袋ってくるぶしまでしかないから、袴と足袋との素肌がチラって見えるんよね。


ビシっと弓道着を着こなした美少女。

左手に弓、右手に矢を持ち、凛と立つ。

黒い袴の先に、ちょこんと見える白い足袋。

その狭間に見える肌色。


わかってもらえるだろうか。


結論。弓道着はいいものだ。

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