場所について

射場しゃじょう/いば

弓を引くところ。


的場まとば

的がかかっているところ


あづち

的をかける土の山。

半年に一回くらい、道場大掃除のときに環境委員が指揮を取ってみんなで作り直す。スコップで上級生が土を撒いて、下級生が素手でひたすらたたいて固める。何故か素手と決められている。なので冬場のあづち作りはマジ過酷。

肉体作業だし服も身体も汚れるので、ほぼ男子部員の仕事。男女平等なんて幻想だよ……。あづちには下級生男子の汗と涙が詰まってる。

砂の種類の配分によって使い勝手が変わるらしい。配分のレシピは環境委員に代々伝わるものらしく、僕達は何を混ぜているのか知らないまま作らされていた。

良いあづちが出来ると、環境委員はしばらく皆から讃えられる。


矢道やみち

射場と的場の間にある場所。基本的に入ることはないけど、初心者が矢を的場まで届けられず、途中の芝生に埋まっちゃうことも。そんな矢を探す時は部員総出。

後輩女子部員の矢だったりすると、みんな積極的になる。

自分のとこの道場では矢道に草が生えていたので、探すのは結構大変だった。探すときは矢を持って地面の上をガサガサ動かす。埋まっている矢に当たると「カツン」って金属音がするので見つけられる。

先人の知恵ってすごいなあ。

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