【基礎】

動きについて

・弓は引くもの、矢は射るもの

たまに「矢を打つ」とか「弓を射る」とかって表現を見るけど、正しくは「弓を引く」か「矢を射る」。

「射る」よりも「引く」って言う方が多かったな。

「お前、今日何射引いた?」とか「その引き方は良くないね」とかね。


体配たいはい

弓道の試合って、独特の動きをするよね。

たとえば歩くときはすり足であるいたり、妙に肘を張って矢をつがえたり。

あれって体配たいはいっていう全部決められた動きなんだよ。

まあ、体配ができてないから負け、みたいなことはないけど、昇段審査なんかは厳しくって、体配が下手だと落とされちゃう。

昇段審査の前は、みんなで本格的に練習する。試合のときはそこまで気にしないのにね。

腰を一定の位置に保ったまま歩く練習をしたおかげで、飲食店のバイトでトレー持って運ぶとき役に立ったなあ。

あとお猪口を持って日本酒飲むときは、今でも無意識で肘を張っちゃう。多分もう治らない。


・お尻は神様に向けちゃダメ

練習でも試合でも、道場で動くときに気をつけなくちゃいけないことがある。

たとえば矢を取りにいって戻るとき、くるっと回って戻ってくるけど、回転する方向が決まってる。

それは上座に背中を向けないようにすること。上座にある神棚にお尻を見せちゃダメだってことらしい。変なところに気を遣うよね。

まあ、国公立の学校だと神棚が無いところも多くて、さらに意味がわからなくなっちゃうんだけど。

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