まもりびと

作者 黒蛹

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★★ Very Good!!

作品紹介文に"植物の化物"と記載の通り、ロード・オブ・ザ・リングに登場する樹木の妖精みたいな化物とのバトル小説です。この作品は、書物でも面白いですが、ゲームかアニメ映画の様に映像化すれば面白さが倍増しそうな作品です。作者の力の及ばない要求ですが、最適な媒体ではないなぁと思うので、星2つです。(作者は釈然としないだろうなぁ)
でも、背景設定はしっかりとされているし、ドンデン返しも豊富に準備されているので、読んでいて飽きは来ません。20万字超の文字数を圧縮できれば...とも思いますが、ふんだんな戦闘シーンを削る事になるので、"角を矯めて牛を殺す"に成り兼ねず、これで良いのかもしれません。WEB小説の最大の利点は文字数制限が無い所だと思いますから。
高々2週間前後の出来事を書いているので、スピード感が有りますし、緊張感が途切れません。

★★★ Excellent!!!

タイトルからは想像できない、恐るべき怪物との戦いを描いたSFパニックホラー小説です。

日本を滅ぼした元凶でありながらエネルギー資源でもあるユグドラシルの製造方法を入手するために日本を訪れた主人公たちの部隊は、未知の怪物の集団に襲われて初日の朝に壊滅します。それから主人公は生き残った二名の部下を連れ、怪物から逃げながらユグドラシルに覆われた未来の東京をさまよいます。

行く先々で起こるトラブル、無慈悲な怪物の襲撃はパニックホラーと呼ぶにふさわしく、読んでいて恐怖を感じます。そして極限まで追い詰められてからとっさのアイディアで切り抜けていく様子には爽快感を覚えます。パニックホラーとして必要な要素が全て詰め込まれていると思います。

緑の厄災を生き残った日本の人々も主人公たちの味方ではなく、さらに一種類かと思われた怪物にさらに別の種類が現れ、戦いは混乱を増していきます。

主人公たちは緑の地獄となった日本から脱出することができるのか。続きが気になります。

★★★ Excellent!!!

 世界の頂点、エネルギーの主要産出国の地位を謳歌していた島国・日本は、ある日突然そのエネルギーの基――『緑』の侵食により、何億もの住民ごと果てしなく続く巨大な森へ姿を変えてしまった。しかし、貪欲な人間はそれでも諦める事なく、エネルギーの所有権を狙うべく、かつて日本と言う国があった場所やそこに生い茂る緑の秘密を手に入れんと動き出し続け……。
 
 どこまでも続く暗い森や蠢く謎の化け物が待ち構える緑の世界の中で、様々な危機、様々な現象に直面する主人公たち。
 まるで『地獄』のような緑溢れる大地と言う皮肉な空間、そして崩壊したかつての先進国を舞台に、先が全く予想できない、何が待ち構えているか分からない決死の任務が繰り広げられていきます。

 丁寧な作品描写や独特の世界観も魅力のSF作品。
 果たしてこの迷宮を潜り抜ける事は出来るのか……それを知るのは、大地を覆う巨木だけかもしれません。