第28話 交易王*古賀さん⑥

「最近変わった事あった?」

プリンを食べている途中に、彼女はそう言った。

「視界が朝からおかしい」

「それはもう知ってる」

「地味に困ってるんだけど」

「しばらくすれば治るでしょ、他ないの?」

何を私から聞き出したいのやら

変わった事ねぇ…

「何もないなぁ」

「そう」

彼女は私の目をしっかりと見た後、そう言ってスプーンを口に運んでいた。


「この後どうする?」

プリンを食べ終えたら、彼女がそう聞いてきた。

「ゲームやるか」

「あぁ、うーん…」

「ダメ?」

「テレビ使わない方のゲームでしょ?」

「うん。さっき気になったやつがあった。」

「どれ?」

段ボールの部屋から物を持ってくる。

「…これ4人以上推奨だよ」

「寺島さん呼んでみる」

「うちに呼ぶのはちょっとなぁ…」

「じゃあ、寺島さんの所に合流しよう」

「あと1人は?」

「そのへんは寺島さんが何とかする。多分。」


古賀さんがやたらと反発していたが、寺島さんの方も大丈夫だと分かったら、折れてくれた。

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