第11話 動乱と悪魔

世界の動乱はとまらない。

それどころか加速していく、超巨大兵器が登場したことで戦況ががらりと変わったのだ。

俺の機体はフレームと装甲すべてが新規パーツとなった。

ブレードアンテナも王冠らしい風貌に変わった。

その頃。

とある国ににて戦闘が起こっていた。

互いの国が壊れる機体が多い中、超巨大兵器が姿を現した。

なんと、銃や剣の攻撃が通じている気配がない。

それどころか刃のついたアームが機体を貫いたのだ。

特攻かける機体たちが次々と敗れ去っていく。

さらに銃弾の雨がお互いの国の機体を襲ったのだ。

まさに動乱の象徴だった。

格納庫にいた俺は拳をにぎりしめた。

助けいけない苛立ちがあったからだ。

俺の機体は右手にクローが装備されている。

左手はまだできていない。

バックパックもだ。

悪魔不在の戦場でこの超巨大兵器は蹂躙したのだ。

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