暴走した人型機械『レイスロイド』と、人間との戦いや、さらには触れ合いを描いた物語。この作品の魅力は何と言っても主人公の少女、『ナツリ』と、心強い彼女の味方であり、タイトルにも冠されている青き最高傑作レイスロイド『レイン』の二人でしょう。
二人の距離感は絶妙で、ヒトとレイスロイド、異なる存在でありながら互いを不器用に思い合う様子がとても甘酸っぱい。それが、戦いを経るごとに変容していく様子も見ていてニヤニヤが止まらない。
また魅力的なキャラは二人だけではない。最強の壁として立ちはだかる敵性レイスロイド『四機天王』を始め、正に天使のような純真さの『ティア』も生き生きと作品内での存在感を主張している。
魅力を挙げればキリがないが、個人的に推したいのはやはり『四機天王』の存在感だ。能力といい設定といい一々格好良くて仕方がないし、その絶望的脅威に立ち向かうヒロイックなレインは、最高に絵になっていた。
そしてラストの展開。全ての謎が明らかになり、最後まで登場人物全員の感情に溢れていて、キャラの魅力がこれでもかと詰まっている。
愛すべきキャラの溢れるこの作品、是非色んな人に読んで頂きたい!!