歯が痛むので歯医者に行った。そこで出会った歯科助手の女性は、とりたてて美人でもなければ不細工でもなく、しかし笑顔が魅力的で……。口内、という自分以外は触れることのないところを、女性の指が出入りする。その恥ずかしいような、くすぐったいような感覚を、淡い恋心とともに描いた作品。ごく短い作品ですが、初々しい恋と官能的な感覚に翻弄される少年の心情が、巧みに表現されていると思います。