第10話 日常と日課の…

入職してから1ヶ月が過ぎた。


一連の仕事を覚えて、夜勤も始まった。


身体の疲れも出始めていたが、地元にスターバックスが出来たのが心の助けだった。


朝の出勤前のカフェラテが染みる。


『柳田さんて、なんのお仕事されているんです?』


いつも、対応してくれる店員が言う。


ただの看護師だよ。〇〇病院のね。


『わー、すごいですね。じゃ…ナースマンなんですね。今日も頑張ってください』


笑顔の可愛い子だ。コンビニで見かけた雑誌の表紙の子に似ている。


ありがとう、行ってきます。


俺がもし、普通の看護師であればこんな贅沢を毎日は出来ないだろう。


そんなことを思いつつ、車を病院へと向かわせる。


その途中、電話が鳴り響き非通知の文字が画面に出ていた。


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