第6話 国務

〜この国の動向は少子高齢化を超えて

超高齢化社会を迎えています。

その中で制限のある医療費削減に努める努力を求めるために国内の病院に国選看護師を入職させて、厚生労働省のサテライト看護師としての任務をこなしてほしいのです〜


つまらない動画だ。もう、遅いじゃないか。なにを今更…


〜入職していただきたい病院というか、どちらの病院でも構いません。入職していただき国務を遂行していただければいいのです。同意してサインを、していただけたら毎月の病院の給料に加えて、国の給料も支給します。加えて入職祝い金と契約金として…〜


驚いた。


ダブルの給料と同時に支払われる金額にしか頭に残らなかった。


カチャ


動画の終わりと同時に鈴木が入ってきた。


『柳田さん、動画を見られて聞きたいこととかあります?』


あまりにもお金の話が印象深くて…具体的なこ、国務でしたっけ?仕事の内容は?


『正直に言えば…現状は詳しく話せないというか、診療報酬改定の結果で保険点数が高い治療やケアをできる限り減らして欲しいのです。なので、現状は具体的に説明出来ないのです』


なるほど。


病院に直接、厚生労働省の直属の看護師を潜入させることにより保険点数を削減に導かせる…ということか…。


『さ、どうされますか?』






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