第4話 国の仕事

『夜分、失礼します。柳田洋一様の携帯でよろしいでしょうか』


見知らぬ番号と聞きなれない声がスマホから聞こえる。


はい、そうですけど。


『こちらは厚生労働省の医療科、国選看護師チームの者ですが…』


なんだ、その部署は。聞いたこともない。


はぁ…厚生労働省の方が何用ですかね?


『柳田さま、次の勤務先が未定で退職されていますよね?宜しければ、国の仕事をやっていただけませんか?』


国の仕事ですか?どんな仕事なんです?


『ご興味がおありでしょうかね?宜しければ、明日何時でも結構ですから厚生労働省までおいでください。仕事の内容はそちらでお話しします』


…分かりました、聞くだけでもいいんですよね?


『もちろんです、聞くだけの方も多いのでぜひ』


奇妙な電話を終えた。


無職の俺に明日の予定が1つ、出来た。

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