第3話 『かくせんそう』

 ある日の事

 ぼくは家で何かをしておりました

 すると、急にニュースが始まりました

 元祖共和国と始祖合衆国が

 「たらい海」で戦争を始めたのです


 そこに本舗連邦国がからんできました

 みんな

 『「核爆弾」なんか使わないもん』と

 言い合っているというのです

『相手が使ったら話は別だけどね・・・』

 とも、みんな言っています、とのこと

 でも、誰も、後に引こうとはしないのだそうです


 大本舗連合共和国と中間本舗国が、なんとか皆を仲直りさせよう、と

 頑張っているようなのですが・・・

 『相手の方が悪い』と、皆が言うのだそうです

 先に手を出したのは、あいつらだ!と

 『あいつらは悪いやつらだ!」と

 『悪いやつらを排除しようとして、何が悪い?』と


 そうして、夢は気まぐれです・・・


『核戦争がはじまりました!』

 ニュースが叫びました

『あらら‥』

 ぼくは、山の中の高台にある家を飛び出して、周囲を見回しました

 ぴかっと北の空が光り

 おおきな、真っ黒なキノコ雲が立ち上りました

 南の空も、同じように光りました

 東の空も

 西の空も

 ついでとばかりに、北にある大きな火山が爆発しました

『おわわわわ…』

 これは大風が来るぞ!

 石の雨が降るぞ!

 ぼくは小さな家の中に逃げ込みました

 案の定、ものすごい風が、あっちからも、こっちからも吹きまくってきました

 ぼかんぼかんと、石が飛んできます

 でも、ぼくの家は頑丈です

 周りの家が吹き飛んでも、なぜかびくともしません

 夢なんて、勝手なものですからね


 しばらくして、外に出てみました

 そこは、何にもない、虚無の空間になってしまっていました

 あとはもう、うやむやです・・・・・


                これは怖い夢でしたねえ

                     今夜は、良い夢を!

                      おやすみなさい・・・   







 




 



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