第4話 『うちゅうせんそう』

ある日、二階の部屋で何かをしていた時です

ごーごーと音がしました

北側の小さな窓を開けてみると

沢山の宇宙船が空から降りてきているのです

そうして、黒いスーツを身に着けた宇宙人が

手にそれぞれ光線銃を握って、降下しながら攻撃してくるのです

ぼくは、右手を銃の形にして

「びびびー」っと発射しました

すると人差し指から光線が発射されて

宇宙人を打ち落としてゆくのです

しかし、あまりに数が多すぎです

どうにもならないので

ぼくは玄関の裏口から脱出しました

そうして、裏の畑の間に身を隠しながら進みました

(今は住宅街になっていますが、昔は本当に畑だったそうです。)

やがて、線路に出ました

これがまた、たくさんの線路が複雑にからみあっているのです

(実際は単線なんですけれど)

そうして、もう左からも、右からも

特急電車や貨物列車がひっきりなしに

猛スピードで通り抜けてゆきます

(宇宙船関係なし!)

とにかく、轢かれない方がおかしいくらいなのです


なんとかそこを通過して、宇宙船の攻撃から逃げてゆくと

相手の宇宙船は、大挙して地上を這ってくるではありませんか

宇宙船の胴体からは、ぐにゃぐにゃと太い触手が伸びています

しかも、宇宙船が通ったあとは

何もかも、なくなってしまうのです

草も木も、家も、ビルも、人も

すべてが消滅するのです


ぼくは逃げました

目の前に、小学校が現れました

多くの子供たちが教室の中にいます。

ぼくは、例の「指先光線銃」で応戦しましたが

さすがに歯が立ちません

小学校を抜けたところに、地下に潜るドカンがありました

ぼくはそこに逃げ込みました

宇宙船が小学校を襲うのが見えました・・・


ゆめは、ここでおしまいになりました

だから、その先、地球がどうなったのかは、今でも分かりません


               怖い夢でした

                でもあす、宇宙人の攻撃がないとは・・・

                 まあ、ないですけれどね!

                      今夜も良い夢を

                      ・・・おやすみなさい


























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