特別な君と僕

君が言うと

善いことも悪いこと。

君が言うと

悪いことも善いこと。

たった一人で味方がいなくて

心細くてしょうがなくても

君の手があれば

たちまち自信がわいてくる。

ただでさえ気の強い僕が

もっともっと強くなれるのには

そんな秘密があったんだ。

それを知らない人達は

ただ僕等の関係を冷やかすけれど

そんな簡単なものじゃない。

誰にも理解できない

僕等にしかわからない

秘密の関係がそこにある。

君と僕がいる。

誰かに見えない関係がある。

きっと僕等は笑ってる。

心の中で。

大声で。

「わかんないだろ?」

って笑ってる。

だから

視線を合わせて笑うんだ。

まるで恋人たちが愛を確かめ合うように。




              ~特別な君と僕~


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る