ここに在る僕

“僕はここに在った”

そう誇れるものが欲しかった

続く毎日があまりにも空虚で

僕は

自分の手見つめてた


街の雑踏駆け抜けただけで 答え見つけた気がして

本物見失って

そんな僕に

“何が残るだろう?”と膝をついた


公園のブランコ 奏でる音色

僕をさとすように いつまでも鳴りやまない

遠くから眺める白いベンチは

ここに在る僕


“僕はここに在った?”

そう疑う瞬間ときに安堵する

流れぬ人ごみがあまりにも遠くて

僕は

みんなの中 たどり着けなかった


高い山々に満たされてるような

無意味な錯覚で今日を見間違って

そんな僕に

“誰に会えるだろう?”と雲を見遣った


公園のブランコ 奏でる音色

僕を許すように いつまでも鳴りやまない

遠くから眺める白いベンチは

ここに在る僕




              ~ここに在る僕~


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