失われる青
青い空に青い月。
僕の目に焼きついた
唯一の風景。
君を探しているうちに
空を飾る2つの青に出会った。
君は言う。
“君と同じ色が空にある”
君は僕を“青”だと言う。
爪先から髪の毛の先まで
僕は青で塗り固められていて
青そのものなのだと言う。
だけど青は儚くもろい。
君を失うだけで
青は途端に青ではなくなってしまう。
僕はまだ青だろうか。
君はまだ
僕に青をくれるだろうか。
僕は青を守り続けていけるだろうか。
何年先も
君が僕を青と言ってくれますように。
青を失いかけた僕の
最後の願い。
~失われる青~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます