失われる青

青い空に青い月。

僕の目に焼きついた

唯一の風景。


君を探しているうちに

空を飾る2つの青に出会った。

君は言う。

“君と同じ色が空にある”

君は僕を“青”だと言う。

爪先から髪の毛の先まで

僕は青で塗り固められていて

青そのものなのだと言う。


だけど青は儚くもろい。

君を失うだけで

青は途端に青ではなくなってしまう。


僕はまだ青だろうか。

君はまだ

僕に青をくれるだろうか。

僕は青を守り続けていけるだろうか。


何年先も

君が僕を青と言ってくれますように。

青を失いかけた僕の

最後の願い。




              ~失われる青~


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