第百三十話 消失後の世界では~The dazzling blue sky~



 今日もまた、いつもの日常が繰り広げられていた。

 遠くから電車の走り抜ける音が聞こえ、たまに飛行機が重々しい音とともに、遠い空の彼方を飛んでゆくのが見える。

 大通りから少し離れているこの場所では、車は通っても、バスは全く通らない。故にそれなりに静かな分、子供たちの遊ぶ声はよく通るのだった。


「アリサねーちゃーん、はーやーくーっ!」

「ちょ、ちょっと待ってったら!」


 とある施設の中庭では、今日も小さな子供たちが楽しく遊んでいた。

 その中心には十代後半と見られる一人の少女の姿がおり、子供たちに振り回されながらも、どこか充実している表情を見せている。

 アリサと呼ばれるその少女は、非常に子供の扱いに長けていた。つい最近施設に来たばかりだというのに、あっという間に子供たちの人気者となってしまった。

 もしいなくなったりした場合、誰もが寂しがると断言できるほどに。


「お姉ちゃんもうバテちゃったの? ぜんぜん体力ないね」

「アンタたちが元気過ぎなの!」


 ゼーゼーと肩で荒い息をするアリサを前に、男の子はケロッとしていた。他の集まっている子供たちも、皆疲れている様子を見せていない。

 子供の体力は底なしかと本気で思いたくなってくる。アリサは心の中でそう悪態付きながら、子供たちの輪の中へと入っていく。


「よし、じゃあ缶蹴りしようぜ!」

「えーっ、それ昨日もやったじゃんか! 今日はかくれんぼが良いよー!」

「だったら缶蹴りで良いじゃん! 似たようなもんなんだしよー」

「なんだとー!」

「やるか、このやろーっ!」


 二人の男の子が胸倉をつかみ合い、言い争いを始める。

 このまま放っておいたら、まず間違いなく殴り合いにまで発展する。そうなってしまえば、お互いにケガをすることは目に見えていた。


「だあぁーっ! ケンカは止めなさあぁーいっ!」


 当然、年長者であるアリサが二人のケンカを止めに入る。

 周囲の子供たちも特に驚いている様子はない。いつもの光景であったからだ。

 正確にはアリサがいてくれるからこそ、子供たちも慌てずに落ち着いていられると言えるだろう。それだけ彼女が信頼されているということなのだ。

 ちなみに底なしに見える子供の体力も、やはり有限ではある。疲れれば皆揃ってお昼寝タイムに突入し、驚くほどの静けさが訪れるのだ。


(今日もたくさん振り回されたなぁ……)


 皆が寝静まった姿を見て、アリサは深いため息をつく。

 寝顔を見ていると心が安らぎ、自然と笑顔が浮かんでくる。例えどんなにわんぱくでも、この子たちは大切な存在なのだと、アリサは改めて実感していた。


「アリサちゃん、お疲れさま。やっと寝たみたいだね」

「あ、どうも先生……」


 先生と呼ばれる初老の男性が、子供たちの昼寝部屋に顔を覗かせる。気持ち良さそうに眠る子供たちの寝顔に、先生は頬を緩ませていた。


「どうかね? 休憩がてら、コーヒーでも一緒に」

「はい、ありがとうございます」


 物音を立てないように気を付けながら、アリサはダイニングへと移動する。

 先生から手渡されたカップには、香り立つコーヒーが注がれていた。

 コーヒーの苦みと暖かさが体に染み渡る中、先生はふと思い立ったような表情を浮かべ、隣の子供たちのいる部屋へと視線を向けた。


「キミが来てから、子供たちも随分と明るくなったモノだな。それだけキミの存在が大きいということだろう。本当にありがとう」


 先生がゆっくり頭を下げると、アリサは慌てて両手を左右に振る。


「そんな……むしろお礼を言いたいのは私のほうですよ。記憶を失くして倒れていた私を、こうして助けてくれたんですから」

「いやいや、私はただ、当然のことをしたまでさ。公園で倒れているキミを見つけたときは、それはもう驚いたもんだったがね」


 湯気の立つコーヒーを一口すすりながら、先生はその日のことを思い出す。

 この施設の近所にある公園。そこにアリサは倒れていた。たまたま通りかかった先生が発見し、施設まで運んで保護したのだ。

 ケガをしている様子は見られず、ただ気を失ってるだけであった。数日後、無事に彼女は目覚めたが、アリサという名前以外は、何も覚えていなかった。

 アリサはどこから来て、どうしてあの場所で倒れていたのか。

 一応、先生が警察に相談してみたが、彼女らしき人物の捜索願は出ていないとのことであった。一応医者にも見てもらったが、全くの異常なしと診断された。

 とりあえず記憶が戻るまで、アリサは施設で暮らすことが決まった。新しい住人が増えたということで、子供たちも大いに喜んだ。

 そして、早くも数ヶ月の時が過ぎた。

 アリサについて判明したことは、まだ何一つない。もしかしたら、出生届けすら出ていない人物かもしれないと先生は思った。如何せん、そういったケースは珍しくないのもまた事実だからだ。


「すみません、まだ何も思い出せなくて……」

「気にすることはない。焦ったところで良い結果など出やしないだろうからな」


 項垂れるアリサに対して、先生は苦笑しながら答える。

 気を使っているというのも少なからずあったが、特に気にしていないというのが正直なところであった。


「それからこれだけは言っておくよ。たとえ記憶が戻ったとしても、キミがウチの大事な家族であることに変わりはないんだ。それだけは忘れないでおくれ」

「……はいっ」


 優しく諭すような先生の言葉に、アリサの目から涙がこぼれ落ちる。

 彼女が泣きやむまで、先生は穏やかな笑顔で頭を撫で続けた。

 やがて子供たちが昼寝から起き出し、また外で元気よく遊び始めた頃、もう一人の常連客が訪れた。


「こんにちは」

「やぁ、映介君。いらっしゃい」


 学校帰りに立ち寄った鴨志田映介を、先生が笑顔で出迎える。


「アリサもすっかり元気になった。子供たちと映介君のおかげだよ」

「そんな……先生が助けて看病したからですよ」


 そう言いながら学生カバンを置く映介に、先生は首を横に振る。


「彼女に最初に話しかけたのは、キミだったじゃないか。記憶をなくして落ち込んでいたアリサを、キミが声をかけて落ち着かせた。それから子供たちが、徐々に話しかけるようになった……見てみなさい」


 先生が中庭が見える窓へ歩いていき、映介に外を見るよう促す。そこでは日常と化した、子供たちに振り回されるアリサの姿があった。

 疲れてうんざりしているように見えつつも、どこか楽しそうであった。

 すると――


「あ、エースケ!」


 アリサが映介の存在に気づき、一段と表情を明るくする。そして思いっきりブンブンと手を振ってきている。まるで早く来てよと言わんばかりだ。


「ほら、お呼びだよ。早く行ってあげなさい」

「は、はぁ……」


 映介は戸惑いながらも外に出ると、子供たちとアリサが集まってくる。

 アリサが率先して手を引き、それに顔を赤くして照れる映介。それをどことなくからかう子供たち。

 それもまた、最近追加された日常の風景の一ページなのだった。


「いやぁ、若いってのは良いねぇ……」


 中庭でじゃれ合う子供たちと少年少女の様子に、先生は微笑ましそうな視線を向けるのだった。



 ◇ ◇ ◇



「こんにちは、今日はよろしくお願いします」


 数日後、アリサは子供たちを連れて、街の市民センターへ訪れていた。

 施設の子供たちと老人との交流会に参加するためであった。

 会場に入ってみると、思いのほか老人がたくさん参加しており、皆揃って待ち侘びたような表情を浮かべていた。子供たちは子供たちで挨拶をそこそこに、老人たちの元へ群がっていく。

 杖が手放せなかったり、車椅子に乗る者もいれば、まだまだ現役で働いている体力自慢のお爺ちゃんも混じっていた。

 絵本を読んだりするだけでなく、一緒に携帯ゲームで遊んだり、最近のテレビについて熱く語りあったりと様々な様子を見せている。

 予想以上のパワフルさを目の当たりにし、アリサは若干引いていた。


(お爺ちゃんお婆ちゃんって、結構元気なんだなぁ……ん?)


 アリサはホールの片隅で座っている老婆を発見する。

 その表情はどう見ても笑顔ではない。むしろ落ち込んでいるように見えた。


「どうされましたか、お婆ちゃん?」

「ん? あぁ、済まないね。別になんでも……っ!?」


 老婆がアリサの顔を見た瞬間、驚愕に満ちた表情を見せる。しかしすぐに冷静さを取り戻し――


「いけないねぇ。どうしてあの子の幻影が見えてしまったんだか……」


 自虐的な笑みとともに、老婆は呟いた。それを見たアリサは、戸惑いながら老婆に話しかける。


「あの、大丈夫ですか?」

「申し訳ないねぇ。つい昔馴染みのことを思い出してしまったもんだから……」


 老婆は力のない笑みを浮かべる。アリサが隣に座ると、老婆は楽しそうに遊んでいる子供たちに視線を向けた。


「ちょうどアンタぐらいのころだったかねぇ。戦争が終わり、その子と一緒に、諦めかけていた夢を追いかけようと、二人で決意した矢先のことだった。突然その子は姿を消しちまったんだ」


 その当時、子供だった老婆は、昔馴染みの女の子と一緒の部屋で寝ていた。しかし朝、老婆が起きたら、その女の子はいなくなっていた。

 誰も女の子を見た者はいなかった。それどころか誰も気にしようとしなかった。

 住みやすい町を目指して、家出でもしたんだろう。

 そんな一言で片づけられてしまい、誰も捜索しようとしなかった。


「あれから数十年……私はあの子が生きているような気がしてならない。不思議と涙も出ないんだ。どこか、そう……私の知らない世界で、必死に足掻きながら生きている……そんな気がしてならないのさ」


 老婆の細い目からは、とても強い光を発していた。そしてニッコリと優しい笑みを浮かべ、老婆はアリサに視線を向ける。


「済まなかったね。こんな年寄りの泣き言に付き合ってもらっちゃって」

「いえ、とんでもないです。いつか再会できると良いですね」

「ありがとう。そう言ってくれるだけでも嬉しいよ」


 ここで老婆は、ふと気がついたような反応を浮かべる。


「ところでお嬢ちゃん。名前は何と言うんだい?」

「えっと、私はアリサと申します」

「アリサちゃんね。話を聞いてくれて、本当にありがとう」


 その時の老婆の表情は、確かな笑顔であった。

 さっきまで落ち込んでいた表情とは全然違っていた。

 穏やかに笑うその姿を見て、アリサも自然と笑顔になる。なによりうれしかったのだ。自分が老婆に対して少なからず貢献できたことが。

 施設にいた時はただ感謝の気持ちしかなかった。

 ようやく誰かに対して何かを成し遂げられたという実感が湧いたのだ。

 本当に大したことはしておらず、誰にでもできることかもしれない。それでも、やはり嬉しいことに変わりはなかった。

 込み上がってくる気持ちに対して、胸を張りたいと思えるほどに。


「時にアリサちゃんは、施設で暮らし始めてから長いのかい?」

「いえ、ほんの数ヶ月程度ですが……」

「おやおや、そうだったのかい。てっきり小さな頃からずっと暮らしていたのかと思ってしまったよ。とりわけ子供の扱いにも慣れている様子だったからねぇ」

「そんな……別にそれほどでもないですよ」


 言葉だけ聞けば謙遜に聞こえることだろう。

 しかし、アリサにとっては心の底からの言葉なのだった。

 記憶は未だ戻らない。数ヶ月前まで、自分はどこで何をしていたのか、未だに判明する兆しすら見えていない。

 本当に思い出せる時が来るのだろうか。

 アリサはそう思いながら、目の前に広がる光景を見る。

 老人たちと楽しそうに遊んでいる子供たち。その眩しい笑顔を見ていると、何故か目の前の光景が、少しずつ白くなってくるような気がした。


(この感じ……前にもどこかで……)


 何かが重なる感じがした。今の子供たちの姿と、遠いどこかの子供たちの姿が、ボンヤリと一つになっていくような。

 ふとアリサは、白いモヤが頭の中に立ち込めてくる感覚に陥った。

 真っ白な世界の中で、遠くから聞こえてくる懐かしい声。絶対に知っている声のハズなのに、何故か全く思い出せない。

 それが悔しくて仕方がない。かけがえのないモノだったハズなのに。


「アリサちゃん?」

「……っ!」


 老婆の呼び声でアリサは我に返る。真っ白な世界はなくなっていた。夢でも見ていたのではとさえ思えてくる。

 少しばかり周囲をキョロキョロと見渡し、そしてなんとか取り繕った笑みをアリサは浮かべた。


「え? あぁ、すみません……何でもないですよ」

「なら良いんだけどね。調子が悪いようなら、無理をしてはいけないよ?」

「はい、ありがとうございます」


 混乱気味になりながらも、アリサはなんとか笑顔で返事をする。

 しかしながら、今言われたことが気になってしまっていた。

 笑って聞き流すことができなかった。その時の言葉一つ一つが、自分の中に強く取り込まれていくような気がした。違和感らしきものなど感じなかった。

 そんな気持ちが脳内を駆け巡る中、アリサは思う。


(私は……昔から施設暮らしをしていたの?)


 子供たちと老人の喧騒が、やけに遠くから聞こえてくる気がした。



 ◇ ◇ ◇



 そして翌日、施設に遊びに来た映介に、アリサは昨日のことを話した。

 映介は空を仰ぎながら唸り、そして答える。


「的外れじゃない可能性は十分あり得るかもしれないな。勿論、単なる気のせいという可能性もあるが……」


 一応という形で最後の言葉を付け足す映介だったが、アリサが昔から施設暮らしをしていたというのは、限りなく本当のような気がしていた。


「体に染みついているが故に、無意識に思い出す。そういうことは珍しくない。もしかしたら本当に、どこかの施設で、子供たちと暮らしていたのかもな」

「そう……かな」


 戸惑い気味にアリサが頷くと、視界の端に猫と遊ぶ男の子の姿が見えた。


「なぁ~」

「よしよし♪」


 施設の敷地内を通りかかった猫も、ある意味常連客の一匹であった。一部の子供にはとても大人しく、今遊んでいる男の子もその一人である。

 なんとなくその姿を見ていると、アリサが見えている光景に、別の光景が浮かび上がってきた。

 動物にとてもよく似た何かと一緒にいる、頭にバンダナを巻いた少年の姿が。


「アリサ?」


 映介に声をかけられ、アリサは我に返った。


「え? あぁ、いや……なんか、ある男の子の姿が思い浮かんで……」

「どこかで見たようなっていうアレか?」

「うん……そんな感じ」


 苦笑するアリサの奥では、男の子に撫でられて気持ち良さそうに寝そべる猫の姿が見えた。

 その光景に映介も、二年前に突然消えた同級生の姿が思い浮かんだ。


「あーゆーの見てると、俺も知ってるヤツを思い出すよ。妙に動物に懐かれて、ヒマさえあれば動物と一緒にいようとしていた、俺と同い年の男子がさ」

「お友達だったの?」


 アリサの問いかけに、映介は静かに首を横に振る。


「ただ、知っているってだけさ。もう少し勇気があったら、今頃友達になれていたかもしれないし……大きく変わっていたかもしれない。ソイツとはもう……多分会えないんだ。後の祭りってヤツだよ」

「そう……」


 余計なことを聞いてしまったかと思い、アリサが少し落ち込んだ表情を見せる。それに対し映介は、記憶喪失であることを悩んでいるのかと思い、なんとか元気づけるべく言葉をかける。


「アリサもさ、別にその……焦らなくても良いと思うぞ? 無理して思い出そうとしても、どうにかなるワケじゃないだろ?」


 やや慌て気味にとなってしまい、少しばかり声も大きくなってしまった。それでも自分のほうにアリサの視線を向かせることには成功したため、とりあえずこのまま続けようと映介は思う。


「のんびりやっていけば良いさ。それに……」

「うん?」


 かなり勢いづいており、次の言葉を思い浮かべた瞬間、映介は途端に恥ずかしさが込み上げてくる。

 しかし、後戻りはしたくない。変に強がって後悔するのはもう嫌だった。

 映介はそう思い、意を決してアリサに言う。


「もし仮に思い出せなかったとしても、俺がアリサを支えるから……ダメか?」


 問いかける映介の顔は赤かった。アリサは驚いた表情から、すぐに頬を染めた嬉しそうな笑みに切り替わる。


「エースケ……ううん、全然ダメなんかじゃ……あっ!」

「ん? どうし……うっ!」


 アリサと映介は、無言でジーッと見つめてきているたくさんの視線に気づいた。二人が表情を固まらせ、壊れた機械のようにゆっくりと振り向くと、これみよがしにニヤニヤと笑う子供たちの姿が、視界に飛び込んできた。


「せーしゅんだねー♪」

「うんうん、セーシュンはとってもスバラシイのだ!」

「らっぶらぶぅ♪」

「ひゅーひゅー!」


 それぞれ思い思いの言葉を投げかける。単に面白がっている者が大半、中には本気でロマンティックを感じ、頬を赤くする女の子もいた。

 しかしやはり、言いたい放題な男の子たちが一番目立つのは確かであり、それが映介の怒りを豪快に燃やさせる原因にもなっていた。


「お・ま・え・ら・なぁ~~~~!!」

『きゃあぁーっ、おにーちゃんがおこったーっ♪』


 男の子たちが中心となって、キャッキャとはしゃぎながら逃げ回る。それを追いかけ回す映介。それを呆然と見守るアリサの構図が出来上がる。


「あはは……」


 アリサは苦笑を浮かべるばかり。捕まえた男の子たちに形ばかりのヘッドロックをかけ、それで男の子たちは余計に面白がって笑う。

 映介も文句こそ言っているが、単なるはしゃぎの一環に過ぎない。これもまた、施設におけるいつもの光景なのだった。

 もっとも、映介とアリサが甘い空気を作り出したところをからかうのは、今回が初めてのことだったが。


(賑やかだなぁ、本当に……)


 そう思いながらアリサは、澄み渡る青空を見上げる。思わず手で影を作るほど、いつになく眩しいと感じるのだった。

 こんなに綺麗な青空は始めて見たかもしれないと、そんな気持ちも含めて。


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