第106話 里帰り(その11)

「どうしたの?」


 A子がC子の様子に気づいた。


「ご主人様、C子が気絶してる」

「そりゃあ気絶するわ……だってあの」

「イヤですわ春慶様、冗談ですわ、ホホホ」

「うわっ!」


 B子は突然現れた無傷の怒依に驚いた。


「うそ……傷一つ無い」


 唖然とするA子の隣でB子が溜息を吐く。


「流石妖怪“ぬえ”」

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