第59話 節電

B子に色仕掛けでねだられ、ご主人様は仕方なく炬燵を買う事になった。


「……動機は兎も角」


A子は呆れ顔でため息をつく。


「確かにエアコンよりは省エネになると思います。

 今年の猛暑で電気料金が結構バカになりませんでしたから、冬は工夫してみると良いかもしれません」

「炬燵で鍋を突くと確かに風情はあるしな」

「でしょ? でしょ?」


B子はご主人様に抱きついたまま大喜びする。


「……いい加減離れなさいアンタ」

「いやーこれはこれで」


ボリュームたっぷりの脂肪を押しつけられてご主人様はだらしない顔で苦笑いしていた。


「これだから巨乳好きってヤツは……」

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