第47話 敵、襲来(その2)
「やっぱり、敵!」
A子が少女を指して言う。
身長の事もあろうが、気のせいかその指先は顔ではなく、少女の豊満な胸を指しているようであった。
「知り合いか?」
「巨乳に知り合いなどおらんっ!」
説得力ある返答にご主人様思わずうなずいた。
「このマンションの人?」
訊かれて、少女は横に傾げた。
「私も見覚えがありません」
A子は少女を睨んだまま言う。
「えーと」
ご主人様は困った顔で頭を掻き、
「部屋、間違えてない?」
「間違えてません」
凛とした声で少女は答えた。
「私もご主人様のメイドですから」
思わず固まるご主人様。この来訪者が平穏な二人の生活に新たな嵐を巻き起こすのであった。
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