第29話 二重スリット実験および宇宙が見えないこと

日本の教科書にかつて載っていた「二重スリット実験」は、その図のように実験器具を作ってもできるわけないこと。

子供に教えるためにわざとまちがったやり方をのせていて、本当はもっとかなり複雑なこと。

ぼくは高校生になっても、これを理解することができずに、二十代後半になってようやく、一回だけ成功した。

その時、科学者がぼくを訪れ、教えてくれた。「日本の教科書にはわざとまちがったやり方をのせているので、

あれを見て組み立てて「すごい」といっている日本の大多数の若者は、いったい何に感激しているのか、

科学者たちにはさっぱりわからない」と。

血液型検査、天体観測でも、ぼくはそれを確かめたことがない。

A型、B型の血液凝固に成功したことはない。

木星や土星を天体望遠鏡で見ることができたことはない。


あまり覚えていないが、二重スリット実験は、装置と太陽の距離、装置と電灯の距離を測り、うまく調節しなければわからない。ぼくが計算した時には、四メートルから八メートルは必要であり、普通の自宅では実験装置を作ることはできないのだ。

もちろん、ぼくはかなり下手くそな作り方であり、賢い人は一メートルくらいの長さでもできるといっていたので、装置が小さいといってもできていないわけではない。とにかく、これらの科学実験はぼくには難しすぎる。

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