第28話 平成のすごい人たちの紹介
・空気プログラマー
別の場所で書いた中部地方の異端児決定戦の優勝者。
音響編集装置で胎教を推進した人。陸上動物すべての音声を記録しようとした動物言語の翻訳を志す兵隊。
・タイプライターくん
中部地方の異端児決定戦の二位。
コンピュータで重要なのは中央演算装置ではなく、キーボードの方だと主張した天才プログラマー。彼は、タイプライターの頃から情報革命は始まっていたと主張して、情報科学の教授たちを論破。
情報革命とは、読みづらい筆記体を統一された文字にしたことの影響の方が計算機の性能向上より文明に貢献したということが彼により歴史的事実になった。
・マントル突撃隊
中部地方の異端児決定戦の三位。
宇宙に進出するより先に、地球の地下のマントルを調べてマントル生命体の知性を解読しないと、どんな遠い星にいっても宇宙人との交流なんてできない、あるいは意味がないとして、マントル探査を行う若者。
・生涯学習さん
生涯学習こそが人類の幸せに貢献するとして、文部省と科学技術庁を統合させた数学教師。彼のいう生涯学習は。胎教、幼児教育、児童教育などがヒトの性格を形作るのに重要だと指摘して、その先験の明の高さは、年を経るたびに重要視されていく。
さらに、中高生の教育機関と、大学と研究者の教育を一体化し、日本の教育科学システムの改革に影響して、古くからポスドク問題を指摘していた。科学技術が重要視されていくにつれ、その先験の明はやはり褒めたたえらえている。
さらに、社会人教育にも一石を投じており、社会人の仕事と科学教育の融合は、社会人が最新の科学の知識を知ることができて、仕事もはかどっている。そして、社会人が若者文化に触れる機会の提供としても褒めたたえられている。
最期に、老人の生涯教育は、日本の老人のボケ防止にも役立っているときく。
空気プログラマーに胎教の概念を教えた人。
・情報編集権の男
法学こそが最も重要な仕事だと考えて、司法試験、警察試験に合格した男。理系の科学が賛美される今、最も重要な法律は、特許の審査であるとして、特許庁の仕事に志願した。難しい最先端科学の特許権の管理運営を行う。
そして、特許権の審査で、「情報編集権」という別の場所で書いた業績を打ち立てている。
・無意識の成長の男
ぼくは2003年~2005年の時に、日本でいちばん優秀なはずの情報機関に当時の最先端な装備を持たせて、日本を任せた。しかし、その部隊は三十分で全滅。ぼくは責任感から死を覚悟した。
そのまま、のたうちまわり生きること十二年。ずっと日本は劣勢なのだと思っていた。
あの時、全滅したはずの情報機関から連絡が届いた。情報機関はいった。「あれは死んだ振りだ」と。「天知る、地知る、我知る、汝知る」といって、情報機関の仕事は、依頼人との連絡で自分の身元がバレてはいけないのだ。依頼人に情報機関が死んだ、全滅したと思わせなければならない。命令元であるぼくを伝わって身元がバレるのは、情報機関の常識であり、ぼくに彼らが全滅したと思わせなければ、作戦が成功するのは無理なのだ。
情報機関は、「異次元」と名付けた隠れ家に住んで、十二年間、ずっと研究をしていたらしい。慎重に慎重を重ねている男だった。
情報機関は、発展途上国を発展させた方が日本は安全だと考えた。彼らは、グローバル経済の発展に舵を切っていた。
その男は、「本当に優秀な者たちの戦いは、無意識の判断力が向上するように神経を育てあげなければ、判断が遅すぎて負けてしまう」といった。この無意識を成長させる訓練という概念は、この日本の情報機関の男が元祖らしい。フロイトにあると勘ちがいする人がいるかもしれないが、それは、この男が「目立つと負ける」という忍者のような作戦で生きていて。わざと有名人フロイトを隠れ蓑に使っているだけである。
・鋳型の男
「住宅を一個の鋳型でつくればいいじゃん」と2ちゃんねる物理板で主張していた物理学徒。「できるわけないじゃん」「鋳型の男は何も理解していない」とフルボッコになっていたが、鋳型の男は七年間かけてシステムキッチンを一個の鋳型で作ることに成功した。物理板住人は全員謝罪となり、鋳型の男は住宅会社の社長に二十代で就任した。
・型枠の男
大工の仕事をしていたが、精神を病んでひきこもりになった。自分の家を自分で建てるのが夢という大工は多かいが、型枠の男も住宅の型枠を一人でやろうとした。全財産の300万円を使って、八か月かけて住宅の型枠を作ったが失敗した。型枠の男は失敗の衝撃から立ち直ると、再び、自宅の型枠づくりに挑戦。二度目は四か月で型枠作りに成功。住宅の型枠はおよそ2000種類の部品で作られているとデータをとった。その資料を大工の研究所に投稿。大手建築会社がそれを参考にして、住宅の建築技術が画期的に進む原因となった。その後、ひきこもりの型枠の男を見たものはいない。
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