第37話 地下遺跡
真っ暗闇の階段を下りつづけると、ついに僕達は不思議な場所に出ました。
そこは緑に光る壁に囲まれていました。
その壁に水がチョロチョロと流れていて、壁際の床の溝に流れこみました。
僕達はその不思議な場所を少し奥に歩いて行きました。
「なんだこれは?」
そこには大きな空間があり、緑に光る建物や高い塔などが建っていました。
「ここは古代の遺跡です」
軍服の男が言いました。
「今日は皆さんにここでの発掘調査に参加してもらいます。さあ、こちらに来てください」
「たとえば、私たち地球人が何時か未来に宇宙へと旅立つとして、知的生物のいる星にたどり着ける事はできるのだろうか?もしそれが可能なら、逆の事も起きえるわけです。何処かの星の知的生物が地球へ来れるだろうということです。私たち人類の歴史は宇宙の歴史に比べたら本当にわずかな歴史です。私たちの知らない歴史。この遺跡は私たちの歴史より以前に造られたものです。そして、ここは地球の外から来た者たちによって造られたのだろうと考えられています。GOレンジャーのスーツや武器、巨大ロボなどのアイデアは、ここで収集されたものなのです。ここに住んでいた者たちも何かと戦っていたのだろうという事は調査の結果で分かっています。それが何だったのかは分かっていませんが。今日は皆さんにはこの遺跡での発掘調査を手伝ってもらいます。見ての様にかなり広いです。二人一組になって、遺跡の中に行ってもらいます。皆さんには遺跡の中で物の収集をしてもらいます。と、その前に朝飯を用意していますので、それを食べてからということで」
僕達は数人の軍服の人達におにぎりとお茶をもらいました。
それを床に座って食べました。
「それでは二人一組に分かれてください」
僕はもちろん白い女学生と組になりました。
「それでは5分間隔で出発してもらいます。袋を渡しますので、何でもいいので物を拾ってこの袋に入れて持って帰って来てください。最初の時間は3時間とします。3時間後に帰ってくるようにお願いします」
僕と白い女学生は6組目に遺跡へと足を踏み入れました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます