高校一年生編

俺は髪の毛をガッツリ染める。

髪質が剛毛で色が抜けにくいので金髪のブリーチを2本

そして、俺の大好きな紫色を目指してヘヤカラーでしめる。


綺麗に色がのったが…バリ明るいワインレッドになった。


この頃、服装に こだわりがなかったが、兄貴から貰った真っ黒のハンチングを被るのが定番のスタイルやった。



【出会いは突然】


学校も週間付いてきたが、まだミナミしか友達が居てなかった。


ある日、いつものように学校へ向かったがミナミは学校に来ていなく、暇だった俺は学校をサボり、学校がある街を探索していた。


何せ、今まで来たこともない場所やったから。



ぶらぶらしてると、近くのベンチに見たことある恐そうな顔が数人…

「あ、やばい……同じクラスの子や…」


そう思って、だるいことになりそうやから来た道を引き返そうとすると…


「ちょー!そこの子!」と呼び止められてしまい「うわっしょー…やばい……呼び止められたしよ…。しばかれるかな?」

そう思いながらもそのグループの中に。


「うちのクラスの子やんな?」とガタイが1番ごつい奴にきかれる。

『絶対、年上の子やわ…』と思いながら

「そうですよ。」と敬語で答える。


間髪入れずに喋り出す。

「学校サボって、何してんよ?」


そう聞かれた俺は

『いやいや、あんたもサボって何してんの。』

と、勿論 頭の中で考えながら

「いや、ツレ来てないし暇やったんで。」


と、まぁ


こんな感じでコミュニケーションを、とっている内に仲良くなっていた。


もし、この【キタウラ】と言う二個上の同級生と仲良くなってなかったら



俺は高校やめてたと思う。




【絡まれる】


キタウラ、通称【キークン】と、タメ口で話せるくらいになってきた頃だった。


ミナミと俺は学校近くのコンビニへ向かった。


コンビニの駐車場で明らか学校のヤバイ方のヤンキー等が大量に集まってた。


『うわ…絶対、こいつ等だるいわぁ』と思いながら

駐車場を横切りコンビニの入り口へ向かったとき



バスッ



ミナミが、その中の年上の子の肩に当たる。

その子はかなりやばい。

校門の前で、それまたヤヤコシイ上の子をタイマンでボコボコにしてたのを見てる。


最後は謝って土下座してきた相手に「うんうん。そーやな。しゃーないな。」と言い

許してもらえたと思い顔を挙げてきたところ、「うそじゃぼけ!オラァ!」と顔面をおもっきり膝蹴りして、うずくまったところをひたすら蹴り続ける。

周りの取り巻きもポテチくいながら見てるだけ。


あいつらはやばい。と思っていた奴らだった。


見てた限りではその年上の子がツレらとはしゃいでて不注意でミナミに当たったから


ミナミは謝らなかった。


買い物を終えた俺とミナミはコンビニから出た。


自動ドアが空いた直後…待ってましたと言わんばかりに年上の子が、目を血走らせながら素早く

俺とミナミの胸ぐらをつかみ、その子の鼻と鼻が当たるぐらいまで顔を近づけてきて


「お前等、なめとんか!?ゴラァ!ちょっと来いや!!」と大声で叫びそういいながら俺とミナミを引きずっていった。


そのまま駐車場に連れて行かれ、胸ぐらを掴んだまま

「どっちが、当たってきたんな!?おお!?」と言われ


俺はこう答えた「いや、何の事っすか?」

向こうが当たってきたんやし、シラ切れば大丈夫やろと、そう言う魂胆だった。


何故、悪くないのに逆らわないかというと…相手の人数が

ざっと見て2、30……。


学校入学できたのにさすがに死にたくないなと思ってた。


ミナミと俺は交互に胸ぐら捕まれ、罵詈雑言浴びせながら頭は揺らされ、ひたすら聞かれる。


「どっちが当たったんなって聞いてんじゃ!答えろや!」


『やばい!あかん!マジでダルイ!もう、話終わらそ!』

そう思った俺は「すいませんって!!」と言ったが、逆効果だった。

「はぁ?すいませんってか?ほな、お前が、当たったんやろが!!シバくぞ!」


『やってもうた!謝ったら逆効果やんけ!俺、関係あらへんしよ!』


頭を揺さぶられながら、引きずられながら、ヤバイ!ぼこぼこにされる!そう思ってた俺の胸ぐらを何故か急に離し


上の子は、ミナミを拉致して違う駐車場の方へ引きずっていく。


『今度はミナミか!?ヤバイ』

そう思った俺は2、30人に囲まれてる人混みを「はよいったらな、やばいでーあはは」「がんばれー」とかの声を聞きながら抜け、ミナミが引きずられていった裏の駐車場へ。


さっきまで聞こえてた怒鳴り声は聞こえず

逆に笑い声が聞こえる。


『え?なんで?』そう思ってたら


上の子とミナミが和やかな空気に包まれながらミナミの肩を抱き俺の方へ歩いてくる。


なんか、祭り(だんじり)の話などで意気投合したらしく仲良くなったそうだ。

『ふぅ…無事に終わったわ…たすかった』そう思いながら


ミナミと俺は2、30に「気を付けやー」「調子のっとったアカンで」などなど沢山の文句やら忠告などを言われながら帰っていった。




【出会いは必然】


授業を終えた俺とミナミは教科書などを置くためロッカールームへ向かった。


ロッカールームから出て廊下を歩いていると


俺は全く面識のない上の子にミナミは声をかけられ何かを喋っていた。


どうやら知り合いらしい。



話を終え、その上の子は前を歩いていた

俺らのクラスにいる、帽子斜め被りが印象的な奴にも声をかけ喋っていた。



外に出た俺らの前に帽子斜め被りの子が歩いていて


ミナミが駆けより喋り出す。


「さっき上の子に喋りかけられてたけど、知り合いなん?」


そいつは、初めて喋りかけられてちょっとビックリしながらも答える。

「ん?うん、そやで。」


ミナミと俺は、自己紹介をする。

「あっ。俺、ミナミって言うねん。」

「俺は、キッツン。」


そいつも自己紹介をする。

「2人ともクラスの子やろ?俺は【サカタ】。」


南は喋り出す。「タバコ吸うん?」


サカタはタバコを取り出しフィルターを


フッ!


と勢い良く吹きタバコをくわえ一言。

「吸うよ。」

俺はサカタに聞く

「なんで吹くん?」


サカタは歯が一本ない笑顔を浮かべながら教えてくれる。


「前なぁ フィルターに葉っぱ着いてて、口の中入ってさぁ 不味かったのがきっかけで、吹く癖ついてんよ。」



そっかぁ…と思ったのがきっかけで


俺はフィルターを吹いてしまう癖がある。


フィルターを吹いたときに地元のツレ等に同じ事聞かれる。


「なんで吹くん?」



って。




サカタと仲良くなり、頻繁に遊ぶようになってきた。


俺の家にサカタが泊まりに来ることが増えて、今日も泊まりに来ていた。



サカタは麻雀が好きと聞いたので、俺の家にある

麻雀と麻雀台を出し、サカタに教えてもらうことにした。


「これは、こうやって」

「ちゃうよ。ここは、こうやし。」


朝方まで教えてもらったが、その日も今も


全然覚えてない。




【モンキー】


そろそろ原付免許を取る予定だった俺。

おかんが俺に何も言わずモンキーを買ってくれた。


嬉しかったが、買ってくれる意味が分からんし、何も言わないのと先走りすぎが昔から嫌いだった。


たとえば、原付免許取りに行くけど落ちたらどうすんねん?とかプレッシャーかかるとか


何せ、エンジンかけへんかったらかからんなるような乗り物を先走って買うなよって。



この時は、後々もっと最悪なことになることを知らなかった。



そのモンキーをよく見れば、素人でも分かるくらい手の込んだイジリ方をしている。


兄貴の知り合いから買ったものだそうな。


モンキーの乗り方を知らんかった俺は兄貴の後ろに乗り教えてもらう。


教えてもらうだけ教えてもらったが基本的に頭が悪い俺は壁に突っ込む。


アイタタァ…と思いながらも

時折練習をした。


まだ免許無い俺やけどエンジンいかれんのが嫌だったので乗るようにしてた。


キックでエンジンをかけ吹かして半クラっちでギアを1速入れて走り出す。


昔から速いのん苦手な俺は……ってか、根本的に簡単に前に進む乗り物が恐い

自転車なら、余裕やけど


ジェットコースターや、車、原付、単車…は、全く駄目な人。


でも、ゆっくりではあるが自分ちの団地周辺を走ったりしてた。




根が真面目な俺は免許が無いのでモンキーに乗ることはなくなった。まぁ怖いってのもある。


そしてモンキーはサカタに五万で売ることになった。

しかし、五万なんて大金簡単に収集できるわけ無く、ズルズルと日は流れていく。


おかんは躁鬱と統合失調症を患っていて、睡眠薬飲むから、酒と一緒に飲んでは意識とぶし、キャラ変わったりして俺にキレてくる。


胸ぐらを勢いよく掴まれ、ビリッ!となりながら

「はよ、五万もらってこいや!」

「何してんな!早よせぇ!」


毎日毎日そのセリフは続いた。


この時はこれにずっと悩まされた。


サカタは学校に来ることがなくなった。

おかんに何度もサカタに電話させられたが、電話に出ることもなくなった。


もう、あかん。


そう思って、サカタが金持ってきたと嘘をつき、俺の貯金してた五万をおかんに払い


あとはサカタから五万を手に入れるだけとなった。


でも、サカタはどうせ払われへんやろうなと諦めていた。

俺は金がなくなりタバコもケチりながら吸っていた。


いつものように学校から帰ってきた俺はテレビを観ていた。

そんな夜中。俺の携帯が鳴る。


サカタからの電話だった。

「今から行くわ」


五万を持ってくるのだろうか?不安に思いながらもサカタを待つ。


数分後、誰かが俺の部屋の窓を叩く。

俺は玄関を出た。


するとサカタがいたたまれなさそうな顔でそこに立っていた。


「おう。久しぶりやな。」俺はサカタに言う。

するとサカタは「ごめんな。はい、五万。」


五万を受け取った俺は安心して、やっと心が落ち着いた感じがした。


そしてサカタはこう言い残しモンキーに乗って帰っていった。


「俺よ、子供出来てよ、これからメッチャ働かなあかんねん。せやから、もう会うことなくなって行くやろうけど、また子供産まれたら、見に来てや。」




それ以来、サカタは学校をやめ、俺との付き合いもなくなり、今もドコかで頑張っているのだろう。




【原付免許】


誕生日を迎えた朝。


サトシを拉致って、満員の電車に乗り込み、痴漢と間違えられへんように、両手で吊革を握り光明池の教習所へ。


目の検査や手続きを済ませ教室へ。

教室は、既に人で溢れてた。


教室に入ったときのヤンキー特有のガンつけにムカつきながら、自分の席へ座りボケェーとしながら開始を待つ。


教官が来てテストの紙が配られる。


「まだ見ないように!」


と教官が言ったのを聞いてなかった俺はテスト用紙をマジマジと見ていた。

「コラッ!そこ!まだ見るなって言うたやろ!」

って言われ視線が集まる。


『うわぁ…恥ずかしい』

と思っているとテストが始まる。

テスト用紙の答えの所を黒く塗り潰す作業をしていた。


『やばっ!あんま分からへんし。』

そう思いながらも手当たり次第答えを書き、テストは終わっていった。


合格発表まで時間があったので、自販でジュースを買い、サトシと教習所で出会った学校の嫌なクラスメイトとそいつのツレと時間を潰す。


合格発表。


俺は席に着き、電光掲示板に俺の数字が出るのを待つ。


しかし、俺の数字が光ることはなかった。


合格しなかった者達は別室に呼び出され、何点やったかの数字だけ書かれた結果の紙と、最初に渡した自分の証明書を突きつけられ、帰らされた。


俺の点数は44点やった。あと一点で合格だった。


やる気をなくした俺は二度と原付免許を取りに行くことはなかった。




【膝蹴りくらってたアイツ】


年上の友達が二人増えた。


モリ君とヒデキ君。


モリ君はスロットが好きで小柄でパツキン。

ヒデキ君は背が高く、いつなりガムを食ってるパツキン。


俺たちグループ全員で学校の帰りに駅前で、ストリートしてる人等を観るのが日課だった。


その日もストリートを観ていた。


俺とヒデキ君とモリ君は目の前にある駅のトイレに行った。


モリ君は何か嫌なことがあったらしく、トイレの壁をバシバシと勢いよくどついていた。


すると、高校で知り合ったかなり性格の悪い、誰しもやっかいと思っている、俺の地元の年上。あのタイマンで膝蹴りをくらってたヤンキーがトイレに入ってきて


「お前、うっさいんじゃ!シバくぞ!」と言って

モリ君の胸ぐらをつかみ壁に背中を勢いよく押し当てた。

顔面を、1発。2発。本気でどつき始める


初めて聴いたかもしれん。無防備な顔面がガッツリとどつかれる音。


俺は急展開について行けず、ヤバイヤバイとあたふた。

するとヒデキ君が「きっつんは外出とき!」と言って俺を押し出す。


俺はどうしたら良いのか分からず、ただストリートを聴き流し、トイレの方を見ていた。



数分後


上の子は出てきて平然とその場をさっていき


次に、モリ君とヒデキ君が出てきた。

モリ君の目元は紫色になっていた。


漫画であるような、まさにパンダだった。





【恋愛下手】


普通科にアヤナちゃんと言う女の子がいた。

俺らは関わりを持ち始めた。


俺はメアドを聞かれ頻繁にメールもしてた。


正直、誰もが認めるぐらい可愛い子だった。


小柄で愛嬌があり、黒髪ショートカットがよく似合う女の子だった。

なんで定時制にきたのか疑うぐらい清楚な子だった。


正直、可愛いとは思った。でも、興味はあんまりなかった。


日に日に仲良くなっていくなか、ヒデキ君がアヤナちゃんの事を好きと言うことも発覚した。


そんな最中のまだ寝苦しい夜中。


俺は暗い部屋で横になりながら、アヤナちゃんとメールをしていた。


「キッツン面白いし、好きになってしもた。」


正直、ビビった。

えっ!?まじで!?

可愛いから付き合っても良かった。

でも、あんま興味ないから悪いし、ヒデキ君の事もあるし

そう思って俺は「ごめん。」そう返した。


平和にメールが終わった頃。


俺はチャリに乗り夜中の街をうろつき、パチ屋の旗をパクって帰って来るという意味不明なテンパリ行動をして終わっていった。




あの日から何日たっただろうか


体感ではだいぶたったがまだまだ熱帯夜が続いていた。

なんか知らぬ間に、アヤナちゃんとヒデキ君は付き合っていた。


よく、ヒデキ君から相談されたの覚えてる。

アヤナちゃんとヒデキ君が喧嘩したときとか、ちゃんと答えを出してあげた事もあったっけな。


でも、そんなこんなしてるうち、アヤナちゃんとヒデキ君とモリ君は、俺たちの目の前から完全に姿を消した。


しらぬまに学校も辞めていた。

今も、会うことはない。




【女が絡むといつもろくなことがない】


ある夏の日。


タケダと俺は遊んでいた。

タケダからの紹介で女の子と知り合う。

その女の子と夜な夜な遊んだり、家に行ったり来たりもした。


ある夜中。


蚊に刺されながらもその子と遊んでた。

「まだ付き合ったこと無いねん。」


そう言うので「じゃ、試しに俺と付き合うけ?」


それを期に俺らは付き合い始めた。



付き合ってたった何日しかたっていないある日。


たまたま用事でよくその子と遊んでた公園を横切ると

タケダとその子が居た。


ん?と、よく見ると2人は抱き合ってた。


頭がパニクった俺はなぜかタケダに「よっ!」と片手をあげ通り過ぎる。


しかし急にスイッチの入いった俺はチャリこぎながらタケダに電話。


「お前、何してんか分かってんけ!?」

とひたすら愚痴り、タケダを違う公園へ呼び出した。


タケダがチャリに乗って現れ、降りた瞬間に俺はタケダのチャリを蹴り飛ばし、肩を押す


しかし、タケダは空手黒帯。片手ガードで弾かれる。

「何ガードしてんな!」と意味不明なキレ方をし、手を出しても負けると、とりあえずタケダと話し合う。


「お前、触れへんとか、変なことせん言うたやろ?」とタケダが言う。


話は戻るが、付き合う前にこんな事があった。

タケダと俺は手紙のやり取りをしていた。

その時俺は誓いの文をタケダに送った。


過去にあったような俺の性欲暴走行為はもうしない。


そう書いたのだが今の彼女の乳触ったりしてた。

それをタケダは相談され俺と敵対しているわけで。


結局、タケダにそれを言われた俺は負け、タケダに彼女をよろしくと言い残し

俺は涙を流しながら街を駆け巡った。




【忘れた頃にこいつは現れる】


季節は秋に移り変わり、すっかり寒い季節になっていた。


あの日以来タケダと関わりを持たなくなっていた俺は遊べる奴が居なかった。


そんな中、街はだんじり祭りで賑わっている。


俺はカトウグループと昔にたまっていた駄菓子屋のイスで寝ていた。


そこへカトウがツレを連れて現れる。

高校のツレらしい。


俺はカトウと別れたあの日からカトウと会っていなかった。


『まぁ今日ぐらいえぇか』


そう思った俺はカトウ等と行動することに。

カトウが「お腹すいたぁ」と言ったのがきっかけで焼肉屋に行った。



これでもか!ってぐらいにカトウらは注文する。

流石、スポーツマン。いや、スポーツウーマン。

俺は腹減ってない(基本少食)ので観てるだけ。


カトウらはがっつくが、次第にペースが下がり飯を残してしまう。


勿体無さそうな顔をするので

「しゃーないなぁ。俺が食っちゃるわ。」

と言い俺は残り物を片づけた。


ツレに「キッツンて目付き悪くて顔怖いから、話しにくかったけど、実は面白いし優しいな。」と言われた。



そのあとカトウらはだんじりを曳きに行ったため


俺は暇人になり、また駄菓子屋で寝ていた。


夕方6時頃。


ミナミが現れ、まもなくしてカトウ等も現れる。

しかし、何時間後にミナミは久米田のツレの所へ。


カトウ等はだんじり観に。


俺は暇になり家路につくが、なんか虚しくて泣けてきた。




俺は夜更かしして夕方起きるという昼夜逆転生活をしていた。


そんなある休みの日。


空がオレンジがかった夕方、暗いオレンジ色に包まれた部屋の中、俺は目覚めた。


ピン!っと勘が働く。


『駄菓子屋…行かなあかん気がする……』


なんの用事もないが、そんな風に思った俺は駄菓子屋へ。


案の定、カトウのチャリが。


俺はカトウが忘れられなかったらしい。また好きになっていたのかもしれん。いや、好きなままやった。

おもむろに駄菓子屋に入った俺は、猫を膝の上でなでてるカトウと喋る。


そこへ

昔、仲の良かったグループが現れ、カトウと遊びに行く計画を立てていた。


俺は嫌気がさし帰る。


その帰り道、カトウに告白メールを送るが


撃墜。






クリスマスも正月も何もなく終わり

ただ平凡な毎日を過ごし、俺の高校一年は終わっていった。


単位も一個も落とさず


次の学年へ。


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