中卒から定時制高校入学まで

中学を卒業した俺らは春休み?を迎えていた。


もうじき入学試験やってのに俺は勉強もせず遊び倒していた。


ミナミ、ムロヤ、サワ


そこらへんのグループとずっとずっと遊んでた。


ただ毎日が楽しくてこのまま続くことを願った。



【二股】


俺とミナミとサワで俺ん家で夜な夜な遊んでた。


ミナミが先に寝て電気を消した静かな部屋でサワと俺は喋ってた。


半ば強引であったがあんなことやこんなことをする

サワも嫌ではなかったのかして俺に体を預け

とき積極的に動いた。


マジで始めは強引ではあったが…。


最終的に俺らは付き合った。



俺とサワが付き合って何週間?


とりあえず短期間の内に事件は起きた。


サワとミナミと俺で夜遊んでた。


まだ寒かったので3人でコタツに入り寝てた。

俺はふと起きてなんかおかしいことに気づく。


ミナミと俺の間にサワが寝てたわけで。



コタツ布団をペラッ…と めくってみると。


サワとミナミは手をつないで寝てた。



あー…そうか。そう言うことか…



頭の何かが切れる。とりあえずサワを起こして

説教。

しまいにはミナミにメールせんように言う。

ここから だんだん崩れてく事になるとも知らず。



【山口県の小悪魔】


俺、ムロヤ、ミナミで、野球しよか!ってことになり、近くの小学校へ集まる。


俺とムロヤは先についていて、キャッチボールしながらミナミを待っていた。


数分後…


ミナミらしき人物がチャリンコに乗って現れる

俺「ん?」

ミナミと2ケツしてる知らん女の子が見える。


俺とムロヤは顔を見合わせて言う。


「あれ、誰な?」


その女の子は山口県の子。


なぜ岸和田にすんでいる俺たちの前に現れたかと言うと、ちょっと前にさかのぼるが…


俺がまだフリーの時。


ミナミは出会い系でタマエと言う女の子とメル友になっていた。


だいぶミナミとタマエが親しくなった頃。


たまたまミナミとツレと俺で、俺の家で遊んでた。

そんな中、ミナミは白々しく電話しだす。


俺にも話させろや!言うて、俺もタマエと一回喋ったことがあった。その時にタマエと言う女の子を俺は知る。


ミナミとメールなど交流し続けたタマエは、ミナミに惚れ、憧れ


岸和田に来ることを決意する。

岸和田にたった1人で来たタマエは真っ先にミナミに会い


今、俺たちの目の前にいるわけで…

出会い系ってすげぇ……まじで出会えんねな……と考えながら遊ぶだけ遊んだ俺は、みんなと別れ自分家の部屋でテレビを見ていた。


寒い夜だった。


突然、携帯が俺を呼ぶ。

タマエからのメールだった。


「お腹減った…」


タマエはミナミの家に泊まることになってた。


だからミナミの家にいるが飯を食わしてくれない?

飯を買う金がない?


詳しくは分からんが、家にあったチキンラーメンを片手にミナミの家へ爆走する。


ミナミの家の前についた俺はタマエに連絡する。

二人して降りてくる。

チキンラーメンを手渡し話をしていた。


薄着なタマエが可哀想だったので俺のジャンパーを貸して。


話すだけ話した俺は帰ることにする。


次の日、俺らはビックリする。

タマエからの連絡で。


「無理矢理された。」


無理矢理本番をされたと言うタマエ。


タマエは初めてだったらしく相当ショックを受けたと。



辺りが暗くなった頃。

ムロヤと俺はミナミの家へ。


無理矢理の事にムロヤはかなり腹が立っていたらしい。

俺もムカついたが、あんま人のこと言えんな…。


とりあえずミナミと直で話し合うつもりで、玄関を叩く。


しかし、一向に出てこない。

俺らは諦めて帰ろうとしていた。


そこにミナミからのメールが入る。

「ごめん。今は会いたくない。」


ミナミはタマエにチクられたことを知り

俺らがそれで来たのも分かっていたらしい。


ラチがあかない俺らはミナミの家を後にした。



最終的にタマエとサワとムロヤは俺の家に泊まることで丸く収まる形になった。


サワと俺は下のベットで寝る。

が、なぜかムロヤとタマエは二階のベットで2人して寝る。



そしてまた事件が起きる。



タマエから「昨日、ムロヤくんになんやかんや触られた…」と言われ


あちゃー…と俺は思った。


俺も俺の周りもこんな奴ばっかかぁ…。



タマエだけが俺の家に残る。オカシナ話やけどね。

タマエとひたすら喋ってた。


急にタマエは言う。


「眉毛、整えてあげる。」


標準語が新鮮で、たまに語尾に「っちゃ」と付けラムちゃんみたいな喋り方をする。


それがまた可愛らしくて…



眉毛整えたるために、俺の伸ばして座ってる足の上に股で座り、顔を目の前に近づけて

俺の眉毛を丁寧に整えていた。


カミソリで整えてるからか、動けないのがまたドキドキして…


俺らは時間をますにつれ、良い感じの雰囲気につつまれていた。


俺はだんだんタマエの魅力に引きつけられてしまっていた。


俺らはコタツで寝ころびながら、2人で肘をつき顔を見合わせ喋っていた。


ただ単に電気だけが点いている部屋…


俺たちの小声が部屋中に広がるようなぐらい静かな夜だった。



俺たちは…その場の雰囲気に流され…軽く唇を合わせる…


コンマ何秒…


次第に唇を合わせる時間が長くなっていく


タマエはまったく拒まなかった。


唇を合わせただけで、その他は何もせず俺らは寝たのだった。


タマエはミナミの家に戻った。

タマエはきっと小悪魔なのだろう。上手いこと話して、俺ら全員とりこにしていった。


タマエはタケダとも顔合わせをしておく。


俺の部屋に来た奴は、俺のコタツに落書きをするのが定番で、タマエも来た証として書き置きしていた。


絵を描いたり、俺ら宛に書いたり


俺はタマエにプレゼントしたものがある。

ビーズクッションにタマエが関わった人物全員の似顔絵を描いて…。


全員で最後に遊び、ついに帰る時間が来て俺らは地元の駅に向かった。

俺らは全員でタマエが乗り込んだ電車に手を振っていた。


俺とサワは俺の家に帰った。


「せっかく楽しみにして岸和田来たのに…あんま良い思いさせたられへんかった?かな…どうやろ……」

そのセリフを吐いた俺の目からは涙があふれ


サワに抱きしめられていた。





月日が流れ…インターホンが俺を呼ぶ…。


宅配便だった。

山口県から俺の家宛に送られてきた物だった。


ダンボールのガムテープを外し、中身を覗いてみると、タマエの母さんからの感謝の手紙と


自分家で作ったお米が入っていた。



【入学】



相変わらず全くと言っていいほど勉強してない俺。


俺とミナミと【テルイ】で高校へ向かう。


ちょっと訳ありで自前のまともな学ランを持っていない俺は、中学校から誰の学ランかわからんが借りて、馴れない電車で高校へ向かった。


初めて目にする高校。

ほぼガラス張りで、第一印象は


「綺麗な学校」


しかし…のちのち覆される…。



面接みたいなんが、執り行われるらしく、俺らは知らん学生が並んでる列へ。


俺らの前に並んでる子等はオタクかな?根暗かな?

そんな感じの子等が並んでいた。


俺らの後から来た奴らは見るからにヤンキー。

面接やる気あんのかと言いたくなるような金髪。ミニスカ。変形ではないが、タボダボのズボン。斜め被りの帽子野郎。


なるほどなぁ…と思いながら面接を無事受け番号を貰い


その日は終わっていった。




ついに入試。


その日高校へ行った俺は愕然とした…。


色とりどりの髪色達。


灰色、金、赤、橙…鋭い眉毛。


ダボダボなズボン……学ランの前は全開。


ほんまにやる気あるんかと思った。


とりあえずテストが始まる。


「出来るだけやるか…」

そう思った俺は解るとこだけを集中的に書いていた。


突然、静かな部屋に鳴り響く。


プゥ~


…。


俺の隣の奴が屁をこきやがった。

挙げ句にチラチラみてくんじゃねーよ。たこ。


おかげで集中できず…テストは終わっていった。


「まぁ、やるだけやったしな…。」軽く投げやりな気もするが…

後は合格発表を待つだけとなった。




合格発表。


「無理やろなぁ…。」


そう思いながら掲示板を見に行って、また愕然とする。



1、2、3、

そんな風に上から順に読んでいた。


俺の番号があって「え、マジで!?やった!」そう思った。


しかし、感動する間もなくオカシナ事に気づく。


「え!?ちょっと待てよ。」


再び掲示板をのぞき込む俺。


1、2、3…10、11…100…



「数字 全然抜けてへんやん!」


イコール…ほぼ全員合格。



「そ、そんなに簡単なんか定時制は…。」

感動も何もなく終わっていった。



そして、俺等は

はれて入学したのだった。




【番外 治安の悪い岸和田市】



同じマンモス団地に住んでるサワさんの家で遊んでいたとき。

中庭から女の子の罵詈雑言が聞こえる。


なんやなんや?とベランダから覗きこむと、膝をついてる金髪の女の子の髪の毛を握り頭を引っ張りあげ、こちらも同じく金髪の女の子が罵倒をあびせている。


うわ。と思った瞬間に顔面に膝蹴り炸裂。ゴッ!ゴッ!と執拗に膝蹴り。

すいません!すいませぇぇん!と謝り続ける。



やはり岸和田はやばいなと改めて思った。



終わり



高校生編へつづく


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